年齢とともに、心身の機能が低下し、要介護に陥る危険が高まっている「虚弱な状態」のこと。知らず知らずのうちに進行してしまうため、今の状態に気付くことが大切です。フレイル予防について詳しくはこちらで。
市は、地域包括支援センターと連携して、デジタル技術を活用した新たなフレイル予防の取り組みを始めます。1月下旬、牛田東三丁目集会所(東区)に集う「ゆうゆうサロン」の皆さんは、市が新たに導入する「歩行姿勢測定システム」と、タブレット端末を使った健康チェックを体験しました。
ポイント1 カメラに向かって歩くだけ 歩行姿勢を測定同システムでは、カメラに向かって6メートル歩くだけで、「歩行速度」「歩幅」「足の上がり角度」など36項目を測定。年齢と性別に応じて5段階で評価され、さらにそれらの項目が六つの分類にまとめられ、総合的に評価(上図)されます。
健康チェック(下写真)では、約30の簡単な質問に「はい・いいえ」で回答すると、運動・栄養・口腔など体の健康状態と、外出意欲・認知機能・うつ状態など心の健康状態が評価されます。
歩行姿勢を褒めてもらい、このまま運動を継続するよう言われました。うれしかったですよ。毎日、筋力トレーニングのほか、片足立ちしながらの歯磨きなどを続けています。栄養面もたんぱく質の摂取を心掛け、ヨーグルトを牛乳から手作りして楽しんでいます。
これからも地域の仲間と一緒にフレイル予防に励んでいきたいですね。
フレイル予防のためには、継続して運動することが大切です。理学療法士などが新たに考案した「ひろしま☆しゃんしゃんバランス体操」では、バランス力の向上に役立つストレッチ方法などが気軽に実践できます。動画を3月末ごろに市ホームページで公開します。
理学療法士の麻野佑樹さん(上写真)は「この体操でバランス力を高め、転びにくい体作りに取り組みましょう」と呼び掛けます。
「歩行姿勢測定システム」や同体操などに取り組みたい人は、お近くの地域包括支援センターへご相談ください。各センターの職員と理学療法士などが連携して支援します。
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