65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」といいます。
物忘れが出たり、仕事や生活に支障を来したりするようになっても、年齢の若さから、多くの人が認知症によるものだと思い至りません。
また、病院で診察を受けても、うつ病などの精神疾患や更年期障害などと間違われることもあり、診断までに時間がかかってしまうケースが多く見られます。
認知症は、早期診断することで、早期治療やリハビリ、生活習慣の改善を行い、進行を遅らせることが期待できます。また、診断により、本人や家族が今後の生活を考えるきっかけとなります。
市では、若年性認知症に関するリーフレットを作成しています。区地域支えあい課で配布しているほか、市ホームページでダウンロードできます。
認知症の人が必要なサービスを受けられるよう、医療機関や介護サービス、地域の支援機関などをつなぐコーディネーターとして区に1人ずつ配置しています。
本人や家族などからの相談に応じ、認知症になっても、本人や家族が望む生活を送ることができるよう、その人の状態に合わせた支援を行います。心配事があれば、まずはご相談ください。
区 | 配置先の地域包括 支援センター |
問い合わせ先 |
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中 | 江波 | 電話296-4833 ファクス533-7100 |
東 | 福木・温品 | 電話280-2330 ファクス562-2333 |
南 | 大州 | 電話581-6025 ファクス581-6026 |
西 | 観音 | 電話292-3582 ファクス292-3172 |
安佐南 | 安佐・安佐南 | 電話879-1876 ファクス879-7764 |
安佐北 | 亀山 | 電話819-0771 ファクス814-0501 |
安芸 | 瀬野川東 | 電話820-3711 ファクス554-5021 |
佐伯 | 五日市 | 電話924-0053 ファクス921-2865 |
市内3カ所にある同センターで、相談や診断、治療を行っています。(「北部認知症疾患医療センターを開設」記事参照)
認知症地域支援推進員(写真左)と話すのは、6年前、当時52歳の妹が若年性認知症と診断されたHさん(写真右)。
「診断から数日後に推進員さんと話して、『これからどうしよう』という不安が『なんとかやっていけそう』と前向きな気持ちに。妹を支えてくれる皆さんと情報共有するなど、必要に応じて対応してもらえるので、ささいなことでも安心して相談できます」と話します。
6月に成立した「認知症基本法」では、9月を認知症月間、9月21日を認知症の日と定めています。21日木曜日は日没から午後10時まで、広島城をオレンジ色にライトアップします。