8月5日、6日に、各国の駐日大使をはじめ、平和記念公園を訪れる海外の人々へ中学生が英語で平和のメッセージを発信する、中学生による「伝える HIROSHIMA プロジェクト」。中学生の平和への意識の高揚や英語力の向上を図り、グローバル人材の育成につなげることを目的に、被爆70年の平成27(2015)年から行っています。
今年は、市内32校の2、3年生36人が参加。グループ演習、被爆体験伝承者や留学生との交流など4回の研修を行い、メッセージを完成させます。
6月下旬に開催された3回目の研修では、同公園で海外の人々に平和への願いや思いをインタビューしました。古田中学校(西区)3年生の近藤桃子さん(上写真1の中央)は「『平和については祖母から学んだ』という言葉が印象的でした。今日の内容なども踏まえ、本番までに自分なりのメッセージを作りたいです」と意気込みを語ります。
同プロジェクトについては、市ホームページで。
5月19日から21日に開催されたG7広島サミット。G7首脳たちの原爆慰霊碑への献花を、宇品中学校(南区)の生徒がサポートしました。
岸田首相に献花用の花輪を手渡した生徒会会長の明石華(あかし はな)さん(上写真)は「サミットについて、新聞やテレビ、学校でもある程度学習していましたが、まさかこんな大役を担うことになるなんて。首相から、ありがとうの言葉と握手をしてもらい感激しました」と、歴史的なシーンに立ち会ったひとときを振り返ります。
明石さんは、国際情勢に関心があり、進路や将来の仕事なども心に決めたものがあるとのこと。「その思いが、今回のことでより一層深まりました。友達同士でももっと気軽に世界や平和のことを話して、考えていけたらと思います」。
今回の話が舞い込んでから2週間余り。仲間と一緒にやりきって、平和への思いを新たにしていました。