再犯防止を推進するために
市は、再犯防止を通じて、市民一人一人が安全に安心して暮らせる地域社会の実現を目指しています。犯罪をした人の社会復帰を果たすために活動する保護司や関係団体などを紹介します。
地域社会の理解と協力が必要
罪を犯した人の中には、刑務所を出所後、安定した仕事と住まいが確保できず、再び犯罪を犯してしまう人がいます。社会復帰をするためには、本人の努力だけではなく、地域社会の理解と協力が必要です。
立ち直りを支える「保護司」
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。法務大臣から委嘱され、保護観察対象者が自立して生活を営めるよう、住まいと就職先の調整や相談などを行っています。また、「社会を明るくする運動(下記)」など、犯罪や非行を防止するための啓発活動を行っています。現在、市内各地域では415人の保護司が活動しています。
保護司について詳しくは、
市ホームページで。
保護司になりませんか
保護観察所では、新しく保護司になる人を募集しています。
◆保護司になるには
専門的な知識・経験や資格は必要ありません。会社員、公務員、自営業などさまざまな職業の人や、定年退職した人、専業主婦(夫)などが保護司として活動しています。禁錮以上の刑に処せられた人は保護司になれないなど、保護司法で定められた条件があります。条件や申し込み方法など、詳しくはホームページか下記問い合わせ先へ。
◆問い合わせ先:広島保護観察所(電話221-4495、ファクス502-0201)
全国保護司連盟ホームページ
interview(インタビュー)
大切なのは相手を信じ、信頼関係を築くこと
保護司 西田英治さん(71・安佐南区)
地域活動をしていた30代のころ、知り合いに誘われて保護司になりました。保護司にとって一番大切なことは「保護観察対象者と信頼関係を築くこと」。最初の頃は一方的に話を進めてしまい、面会の時間になっても保護観察対象者が現れないなど、うまくいかないことがありました。先輩の保護司から「本人の希望をよく聞き、信じて待つことが大切」とのアドバイスをもらい、それからは、本人がその気になるまで待つ、という姿勢で、話をよく聞き、信頼関係を築くようにしています。
保護司の活動を通じて、犯罪の現状など、知らなかった世界を知ることが多く、日々勉強になり、自分も成長できているような気もします。皆さんも一緒に活動しませんか。
7月は、「社会を明るくする運動」強調月間、「再犯防止啓発月間」です
社会を明るくする運動とは、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせることを目指しています。
再犯防止のために、何が求められ、自分には何ができるのかを、考えてみませんか。詳しくは、法務省ホームページで
◆問い合わせ先:市民安全推進課(電話504-2714、ファクス504-2712)