メンターと呼ばれる大人が、子どもと1対1の関係で、子どもの発達段階などに応じて継続的・定期的に交流し、信頼関係を築きながら、子どもの精神的成長を支援する制度です。
メンターと利用者の相性などを十分考慮し、市がマッチングを行って、ペアを決め、職員立ち合いの顔合わせを経て交流を開始します。
市は交流状況の確認やメンターへの研修など、きめ細かなサポートを行います。応募方法など、詳しくは、市ホームページで。
池田那南斗(いけだ ななと)君(小学校6年生・上写真)が制度を利用するようになったのは 「大好きな魚や昆虫のことをもっと知ったり、触れ合ったりしたら楽しいよね」と母親から勧められたことからです。メンター太田政人(おおた まさと)さん(52・下写真)は 「私も生き物が大好きなので、那南斗君との時間は童心に返っていますね。友達のように一緒に遊んでいます」とほほ笑みます。
――これまで太田さんと交流して一番楽しかったことは?
小型船で海釣りに出掛けた日、当たりがきて、太田さんと一緒に一生懸命リールを巻いて大きなタイを釣り上げた時です。太田さんは、僕がしたい遊びをもっと盛り上げてくれる優しい人です。
――メンター制度に参加して、良かったことは?
那南斗君と出会って約2年。最初の頃は口数の少なかった那南斗君が、時間をかけて同じ目線で一緒に過ごすうちに、「近くの草むらや川で虫を取りたい」「輪投げの的を工夫して遊びたい」など自分の意見をはっきりと言うようになってきました。少しずついろいろな経験を一緒にしていくことで、子どもの成長を実感できるのが喜びです。