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広報紙「ひろしま市民と市政」

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特集/市内で活躍する生産者たち とっておきを育む人、作る人
こだわり抜いた牡蠣を届けたい

堀口海産株式会社 社長 堀口信介

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栄養豊富な広島湾の恵み

 緑豊かな中国山地を水源とする太田川。その流れが注ぐ広島湾は、牡蠣の餌となる植物プランクトンが豊富です。そこで育つ広島牡蠣は、身がぷりっとして味も濃厚。生産量は全国1位です。


「販売なくして生産なし」

 南区似島で牡蠣の養殖を営む堀口海産株式会社は今年で創業45年を迎えます。

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 3代目の堀口信介さん(47・写真左)は、22歳でこの会社に就職。43歳で創業者である父・照幸さん(74・同右)から会社を受け継ぎました。そんな信介さんには、照幸さんからもらった大切な言葉があると言います。
 「『販売なくして生産なし』。父は創業時、自ら広島駅前などで露店販売するなど、仲介者を通さずに販売する努力をしてきました。どれだけいい牡蠣を生産できても、消費者に一番いい形で届けられなくては意味がないんです。そんな父の背中を見て育った私も、こだわり抜いた牡蠣を消費者に直接販売することを大切にしています」
 誇らしげに語る信介さんの横顔からは、父であり創業者である照幸さんへの尊敬と感謝の思いが伝わってきます。


自慢の牡蠣を届けるために

 信介さんの一日は、午前4時半から始まります。「朝起きて、まず船に乗って牡蠣の収穫に行きます。今日は取れ頃かな、いい身がついてるかなと、毎朝わくわくしながら船を出すんですよ」と、清々しい笑顔を見せます。「7時半には出荷作業を担当する従業員が全員集まるので、一日の工程を確認します。うちの従業員はパートを入れて26人、みんなベテランばかりです。牡蠣の収穫後は、殻の洗浄・浄化、牡蠣打ち、身の洗浄、選別という工程でやるんですが、私はその全部の工程に携わっています」。活気に満ちた作業場には、取れたての牡蠣と信介さんの熱い思いがあふれています。「作業の中で最も神経を使うのは牡蠣打ちですね。重視するのはスピードではなく、傷をつけないよう一つ一つ丁寧にむき身にすること」と実際に作業をしながら話す信介さん。丁寧な手つきの中にも熟練の技が見て取れます。

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 一番こだわっている点を聞くと、即座に「身の選別です」と返ってきました。「私の目で、大きさや形、色、状態を確認し、うちの品質規格をクリアしているものだけを選んで出荷しています」。

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 そうやってこだわり抜いた牡蠣は、信介さんたちの手によって飲食店などに運ばれたり、個人向けに発送されたりし、直接消費者に届けられます。


堀口家のお薦めの食べ方は

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 「牡蠣のガーリック焼き。外側のカリッとした食感と、とろりとして濃厚な牡蠣の風味が楽しめます。仕事で疲れた日は、妻がねぎらって作ってくれるんですよ」と日焼けした顔をほころばせて薦めてくれました。詳しい作り方は、下二次元コードで。

コード
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ザ・広島ブランド認定品
堀口のかき
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 牡蠣打ちして洗浄後すぐに袋詰めしてお届けします。2008年に「ザ・広島ブランド 味わいの一品」に認定されました。(写真はむき身 1kg〈500g×2袋〉)





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