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広報紙「ひろしま市民と市政」

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特集/市内で活躍する生産者たち とっておきを育む人、作る人
伝統野菜・広島菜を受け継ぐ

広島菜農家 石光賢次

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三大漬菜の一つ、広島菜

 広島菜は、九州の高菜、信州の野沢菜と並ぶ三大漬菜で、広島で有名な伝統野菜の一つです。独特な風味と歯切れの良さが持ち味で、主に広島菜漬に加工されます。最近では三島食品株式会社の混ぜごはんの素(もと)など、加工品の原材料にも使用されています。


家を継ぐ・農業を継ぐ決断

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 安佐南区川内地区で祖父の代から農業を営む石光家。3代目となる石光賢次さん(50)は「大学卒業後は一般企業に就職し、県外に出ていたので、農業を継ぐつもりはなかったんです。でも、家庭を持ち、自分が父親になった頃から、次の世代に農業をつないでいくことの意味を考えるようになりました」と話します。妻と子の4人で広島に帰ることを決意した賢次さん。現在、約3,000平方メートルの農地で、父・紘(ひろし)さん(79)、母・六恵(むつえ)さん(74・写真左下)、妻・博子(ひろこ)さん(49・同右下)と力を合わせて広島菜やキュウリなどを栽培しています。

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うちだけの自慢の種

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 水はけの良い川内地区の農地は野菜の栽培に適しており、この地域では多くの農家が広島菜を育てています。賢次さんは「広島菜の農家には、毎年自家栽培した株から取った種を使って栽培しているところもあるんです。そのため同じ広島菜でも、農家によって、株の形・葉の広がり方などが微妙に違ったりするんですよ」と収穫した広島菜を手に熱心に話します。「うちも代々種を受け継いでいますが、同じように自慢の種を持つ農家がたくさんいます。収穫期に各農家の広島菜を見比べてみるのも一興ですよ」と笑顔。「年間の出荷量は約20トン。1株の重さが約2kgになるので、収穫や出荷作業はかなりの重労働です。それでも代々受け継がれている川内の伝統野菜・広島菜の生産を続けていきたいですね」と熱く話してくれました。

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石光家お薦めの食べ方

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 石光家では、白ご飯に浅漬けの広島菜漬を乗せ、しょうゆを少し垂らして食べるとのこと。「一番簡単で、お薦めです。日が経って酸味が強くなった広島菜漬をごま油で炒めて作る『広島菜漬の油炒め』もピリッとしておいしいですよ」と教えてくれました。詳しい作り方は、広報紙がスマホで読める「カタログポケット」でご覧いただけます(下二次元コードから)。

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ザ・広島ブランド認定品
JA広島市 本場川内特産 広島菜漬
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 “ひろしまそだち”(下参照)産品の石光さんの広島菜は、JA広島市 広島菜漬センターに出荷されています。独特のピリッとした風味にシャキッとした歯ごたえが特徴の漬物です。2009年に「ザ・広島ブランド 味わいの一品」に認定されました。(写真は250g)



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 “ひろしまそだち”とは、市内農林漁業者が市内で生産した新鮮・安心な農林水産物と、その加工品のことです。
詳しくは、農林水産振興センターホームページで。

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