戸山・阿戸・似島の小中一貫教育校を紹介します
小中学校が一体となった教育
3校の小中一貫教育校では、特色ある教育活動を展開しています。今年度からは、通学区域外からの入学・転入も可能になりました。
目指す子ども像を小中で共有
市内の中山間地・島しょ部である戸山(安佐南区)・阿戸(安芸区)・似島(南区)地区には、自然に囲まれた環境下で、地域とのつながりを生かしながら小中学校が一体となって児童生徒を育てる小中一貫教育校があります。各地区の特色を生かし、9年間かけて魅力的な教育を推進することが目的です。令和2年度からスタートした3校を紹介します。
■戸山小中一貫教育校
「優しくて、たくましい人」を育てる
毎週水曜日は「すいすい班掃除」として小中学校合同で一緒に掃除をしたり、地域の田畑を借りてお米や野菜を育てたりする体験など、全校生徒で学び合う教育を取り入れています。異年齢との交流、地域との触れ合いなどを通じて、優しくてたくましい子どもを育てています。

すいすい班掃除

苗植えの様子
■阿戸小中一貫教育校
「自ら考え・敬い愛する人」を育てる
自立して生きていくための力と社会に通用する資質を身に付けることを目指す「15の春の姿」の考え方を、学校・保護者・地域で共有しています。まちぐるみの教育を通じて、ふるさとに貢献し、社会で活躍できる子どもを育てています。

地域合同の芝桜苗植え

地域ふれあい研修会
■似島小中一貫教育校
「自ら考え・行動できる人」を育てる
島しょ部ならではの地域資源を生かした体験(漁業・釣り・カキ打ち・カヌー・ローボート・バウムクーヘン作りなど)や地域の人との交流を通じて、特別な時間を仲間と過ごすことで、自ら考え、行動し、意欲的に学ぶことができる子どもを育てています。

海カヌー体験

バウムクーヘン作り
小中一貫教育校の特色ある教育活動の特徴
●独自教科「ふるさと科」:小中一貫教育校における教育課程の特例を活用し、地域の歴史・伝統・生活文化・地域資源を生かした体験活動を実施
●教科担任制:中学校教員が小学校5・6年生を教える教科担任制を導入
小中一貫教育に取り組む先生たちの思い
小中学校の先生が互いに連携・協力して児童生徒を育てる風土があります。中学生が後輩を教え、小学生が先輩を頼る関係性も合同行事などを通じて自然にできています。戸山で育ち、人間力を高めていくことで、広島のまちづくりの担い手として活躍できる人材を育てていきたいと思います。
戸山小中一貫教育校
谷田(たにだ)校長
卒業する「15の春」には、将来何をしたいのか、そのために高校や大学で何を学びたいのか、しっかりとした考えを持った生徒が多いのが我が校の自慢です。自分のことをよく知り、他者を大切にする児童生徒の育成を目指しています。
阿戸小中一貫教育校
原田校長
小中一貫教育校に指定される前から地域外の児童生徒を受け入れ、子どもたちと共に似島でしかできない教育活動を作り上げてきた実績があります。中学校を卒業する時に「9年間、似島で学んで良かった」と思ってもらえるように、似島ならではの自然体験を充実させ、のびのびと学習する児童生徒を育てていきたいです。
似島小中一貫教育校
秋本校長
◆問い合わせ先:小学校については、教育委員会指導第一課(電話504-2486、ファクス504-2142)、中学校については、指導第二課(電話504-2487、ファクス504-2142)