広報紙「ひろしま市民と市政」へ戻る

広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和2年9月15日号トップページトピックスひろしま神楽 活動再開プロジェクト

神楽の魅力を動画で配信
ひろしま神楽 活動再開プロジェクト

 新型コロナウイルス感染症の影響で定期公演などが中止となっている、ひろしま神楽の活動再開に向けて、動画配信などの取り組みを始めました。

 神楽は日本各地の風土や文化を背景に、さまざまな地域に伝承され、その土地の氏神に奉納する神事として行われてきました。今日では神社の祭りにとどまらず、催しものなどでも人気の郷土芸能となっています。

観光客にも人気

 広島は全国有数の神楽どころで、市内に約30、県内では200を超える団体が活動しています。地元の人々から親しまれているだけでなく、定期公演などには、県外や海外からの観光客も観覧に訪れています。
写真

活動再開に向けて

 新型コロナウイルス感染症の影響で、定期公演や競演大会などが中止となり、多くの神楽団が練習もできない状況になりました。
 こうした状況を打破するため、広島広域都市圏内の8市町で構成する“神楽”まち起こし協議会では、神楽に関わるさまざまな関係者と協力して、無観客公演のライブ配信など、コロナ禍での神楽活動の再開に向けた取り組みを行っています。

動画配信中

写真
 8月に3会場で計12神楽団が出演した無観客公演の動画を配信しています。
 詳しくは公式ホームページ
写真

広島の神楽紹介

芸北神楽
 江戸時代の終わり頃に伝わった島根県石見地方の神楽が芸北地方で独特の神楽として展開したもので、広島県の神楽としては最も新しいものです。華やかな衣装や大きな面による演出が特徴です。
写真

安芸十二神祇(あきじゅうにじんぎ)
 秋祭りの前夜祭に十二の舞を奉納することから名前がついた、県西部の瀬戸内海沿岸に伝わる神楽です。芸北地域の古い神楽がこの地域に広がったもので、全国でも珍しい貴重な神楽を今に伝えています。
写真

芸予諸島の神楽
 瀬戸内海の島々とその沿岸部で行われている神楽です。しまなみ海道周辺から西へ呉市まで広く分布しており、広島県の無形民俗文化財に指定されるなど学術的に高く評価されている神楽もあります。
写真

比婆荒神神楽(ひばこうじんかぐら)
 旧比婆郡内とその周辺で行われています。非常に古い伝統を残す広島県独自の神楽です。舞い続けるうちに神がかりとなる、全国でも珍しい古式を伝えていることで全国的に大変有名になりました。
写真

備後神楽
 比婆荒神神楽の地域を除く備後地方と安芸の一部にまたがる広い地域で行われています。五行祭(ごぎょうさい)といわれる歌や語りを楽しむ神楽や、古い形の能舞を多く残しています。
写真

参考文献:三村泰臣『広島の神楽探訪』南々社 写真提供:RCC文化センター

◆問い合わせ先:広域都市圏推進課(電話504-2017、ファクス504-2029)

トピックス