民生委員の取り組み
日頃からの見守り、声掛け研修などに取り組んでいます
地域では、いろいろな地域団体が見守り活動を行っています。民生委員も日頃から担当地域の高齢者などへの見守りを行っています。昨年度、地区を担当する東原・祇園東地域包括支援センターの提案を受け、原南、原、中筋地区(いずれも安佐南区)の民生委員の皆さんが、認知症の人への声掛け研修を行いました。
研修では、参加者が2人1組で声を掛ける人・掛けられる人の役割を交代で行い、声の出し方や視線の合わせ方などを学びました(下写真)。「誰でも突然見知らぬ人から声を掛けられたり体に触れられたりしたら驚きますよね。驚かせず、急がせず、自尊心を傷つけないことや、話し掛けるときは後ろから声を掛けるのではなく、視線を合わせて挨拶から行うことなどを教わりました」と原南地区民生委員児童委員協議会会長の中野令子さん。原地区会長の村中隆幸さんは「どんな声掛けをされたらどんな気持ちになるかということも改めて考えることができました」と研修の成果を話します。
中筋地区会長の沖田博子さんは「日頃から顔見知りになって、いつでも声掛けできる環境が大切。誰一人孤立させないことが大事ですね」と話します。中野さんは「介護をするご家族の不安を少しでも減らすため、ご家族への声掛けの方法も学べたら」と今後の研修についても意欲的でした。
認知症の人への声掛け研修に取り組んだ地区民生委員児童委員協議会会長の左から村中さん、沖田さん、中野さん