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8 今後の防災・減災まちづくりの展開(1) 災害の教訓等を生かした防災・減災まちづくり

ページ番号:0000005567 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ア 教訓等の共有と情報発信

 本市は、まだ記憶に新しい平成11年の6月29日豪雨災害や平成17年の台風14号による太田川中・上流部の洪水、平成22年の梅雨前線豪雨による矢口川等の内水氾濫など、市民生活に大きな影響を与えた災害をこれまでも経験しています。この度の豪雨災害で失われた尊い命に報いるためにも、私たちは過去の災害の教訓にあらためて学ぶとともに、今回の災害の経験や今後の復興まちづくりを通して被災地に生まれる新たなノウハウを市民全体で共有していく必要があります。
 本市では、この度の豪雨災害を契機として、過去の災害の教訓や復興まちづくりのノウハウなどを記録・整理し、地域住民等と情報を共有する仕組みづくりに取り組みます。その上で、災害が発生した際のことを想定してその被害を最小限に抑える「事前復興」の考え方に基づき、市民との協働による防災・減災まちづくりを継続的に進めて行きます。また、本市と同様の災害危険性を有する全国の自治体への情報提供にも取り組みます。

[「事前復興」については、ページ下部の「関連情報」を参照してください。]

イ 教訓の継承

 災害からの復旧が進み、復興事業も本格化すると、街なみから災害の痕跡が消え、人々の被災の記憶も次第に稀薄になります。災害の貴重な経験を踏まえて、安全・安心なまちづくりを継続するためには、その記憶を教訓として継承し、後世に伝えていくことが極めて重要です。
 東日本大震災においては、岩手県宮古市姉吉地区の住民の皆さんが、過去の津波被害の教訓が記された石碑の「ここより下に家を建てるな」という先人の教えを守り、高台に居住することにより被災を免れています。本市では、この度の災害の教訓を継承するため、災害の痕跡の保存や記録等を刻んだ石碑等の建立など、地域が行う取組を支援します。

岩手県宮古市姉吉地区の石碑の画像
写真7-8 岩手県宮古市姉吉地区の石碑
「ここより下に家を建てるな」という過去の津波被害の教訓が記された石碑です。

平成11年6月29日豪雨災害の石碑の画像
写真7-9 平成11年6月29日豪雨災害の石碑
6月29日豪雨災害の教訓を後世に伝えるために、河内地区自主防災会連合会が建立された石碑です。

ウ 被災地の状況の情報発信

 この度の豪雨災害の特徴は、局地的な豪雨により、主に安佐南区及び安佐北区の一部に被害が集中したというものであり、被災地から少し離れた地域では、日常の市民生活が営まれている状況があります。こうした中では、時間の経過とともに被災地と被災を受けていない地域での認識のギャップが拡大し、復興の障害になることが東日本大震災の経験からも指摘されています。
 復興を本市全体の課題としてとらえ着実に進めていくためには、市民一人ひとりが被災地の現状や復興の進捗状況等の情報を共有し、身近な課題として防災・減災に取り組むことが重要となります。このため、これらの情報を本市のホームページや広報紙などにより定期的に発信し、市民全体で情報を共有する取組を進めていきます。

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資料編/5 用語解説