本文
駐日中華人民共和国大使館
特命全権大使 徐 敦信 閣下
抗議文
核保有5か国の合意のもとに、先日、核拡散防止条約(NPT)延長・再検討会議において、包括的核実験禁止条約(CTBT)の1996年中の妥結と、同条約発効までの核実験の自制などが決定されたにもかかわらず、貴国が核実験を強行したことは、この国際的な取り決めを破る暴挙である。核保有国の誠実な核軍縮努カが求められているこの時期に、核実験を実施した貴国に対して強く抗議する。
ここに世界最初の被爆都市広島の市民を代表し、貴国に対し厳重に抗議するとともに、核実験の即時全面禁止を強く求める。
1995年5月15日
広島市長 平岡 敬