ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 総合トップページ > 核実験等への抗議文 > 核実験等への抗議文 > 1994年~2000年 > アメリカの臨界前核実験に対する抗議文(2000年2月4日)

本文

ページ番号:0000009296更新日:2019年10月21日更新印刷ページ表示

アメリカの臨界前核実験に対する抗議文(2000年2月4日)

アメリカ合衆国大統領
ウィリアム・ジェファ-ソン・クリントン 閣下
駐日アメリカ合衆国大使館
特命全権大使 ト-マス・S・フォ-リ- 閣下

抗議文

 貴国は今月3日に、ネバダ州の地下核実験場において9回目の臨界前核実験を実施した。核保有国に積極的な核兵器廃絶への取組みが求められている中で、その中心的役割を担うべき貴国が、臨界前核実験を繰り返し核抑止力を維持する姿勢をみせることは、核兵器廃絶を求める世界の人々の願いに逆行する暴挙であり、激しい憤りを覚える。広島市民を代表して厳重に抗議する。
 最近の核兵器をめぐる状況をみると、貴国上院での包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准否決やパキスタンでの軍事クーデター発生など、国際社会における核軍縮の流れは後退しているばかりか、イランは核兵器を取得した疑いがあるとの報道さえなされるなど、その拡散の危険性は高まりをみせている。こうした状況下での貴国の実験強行は、4月の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、各国政府やNGOが精力的に準備を進めている国際社会の動きにも水を差す行為であり、非核保有国の不信を一層増大させ、新たな核拡散の動きにもつながりかねないものである。

 貴国は、直ちに臨界前核実験を中止するとともに、新世紀まで残り1年を切った現在、来る世紀に向け、核兵器廃絶への具体的な道筋をつくり出すべく、率先して核兵器廃絶に取り組むべきである。

平成12年(2000年)2月4日

広島市長 秋葉 忠利