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ロシアの臨界前核実験に対する抗議文(2000年11月3日)

ページ番号:0000009282 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ロシア連邦大統領
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン 閣下
駐日ロシア連邦大使館
特命全権大使 アレクサンドル・ニコラエヴィチ・パノフ 閣下

抗議文

 貴国は本日、先月20日と27日に2回の臨界前核実験を実施したと発表した。前回の実験(8月下旬から9月初旬)後、核兵器廃絶を願う世界中の人々からロシアに対して臨界前核実験の即時中止と核兵器廃絶に向けた積極的な取り組みを求める声が多数寄せられたにもかかわらず、そうした声を無視して、時期を置かず再び実験を強行したロシアの姿勢に強い憤りを覚える。広島市民を代表して厳重に抗議する。
 また、貴国は、現在開かれている国連総会において日本政府が提出している核兵器廃絶に向けた決議案に対し、先日の第一委員会の採決でフランスや中国などと並んで棄権したが、こうした一連の動きを見ると、貴国は依然として核兵器を持ち続ける姿勢を保持していると言わざるを得ず、極めて遺憾である。

 貴国は、核不拡散条約(NPT)再検討会議で採択された「核兵器全廃に向けた核保有国の明確な約束」を誠実に履行すべく、直ちに臨界前核実験を中止するとともに、21世紀を核兵器のない世紀とするよう、米国とともに率先して核兵器廃絶に取り組むべきである。

平成12年(2000年)11月3日

広島市長 秋葉 忠利