請願第16号

広島市立中央図書館等移転の再検討を求めることについて

（要旨）​

　私たち「国際平和文化都市にふさわしい中央図書館を考える会」は中央図書館の移転について注視している。
　この度、広島市は、令和5年度9月補正予算において、「中央図書館等の移転整備」として23億円余り、また令和6年度の不動産取得費として48億9,000万円余りを債務負担行為として計上した。
　当初の不動産取得費について、本年1月の基本計画で65億円だったものが71億円と既に増加している。これでは、エールエールＡ館に移転するために本年1月の基本計画段階では低く見積もったとの疑いも生じてしまう。今後、建物の整備費など種々の経費が発生するが、基本計画で示した予算を大きく上回ることになるのではないかと懸念する。
　つまり、広島市が示した基本計画は、既にその前提を欠いており、全体の予算を再度見積もらなければ、前に進むべきではないと考えるものである。
　そもそも、中央図書館移転は、エールエールＡ館への移転案と建て替え等の案との比較によったものであり、エールエールＡ館への移転基本計画にそごがあったのであれば、再度、建て替え案等と比較決定すべきである。
　ついては、国際平和文化都市にふさわしい「貌(かお)」と「機能」を備えた中央図書館を整備していただくよう下記の事項を請願する。

記

　本年1月に公表された広島市立中央図書館等再整備基本計画で約65億円と見込まれていた不動産取得費が短期間に約6億円増の約71億円となった理由を精査した上で、中央図書館の現地建て替えとエールエールＡ館移転について、再度比較検討すること。