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請願第13号
平和推進基本条例に即した厳粛な平和記念式典の開催に伴う原爆ドーム前の現状の解消について
(要旨)
広島市議会においては、令和元年に「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が厳粛の中で挙行されるよう協力を求める決議案」が可決され、さらに令和3年6月には「広島市平和推進基本条例」が可決された。この条例の第6条第2項で「(平和記念式典を)市民等の理解と協力の下に、厳粛の中で行うものとする」と規定されている。
しかしながら、令和4年8月6日も例年と変わることなく特定の団体が平和記念式典の開催前から原爆ドーム前の一部を占拠し、無許可の集会を開いた。その際、政治的主張が書かれた横断幕やのぼりを掲げ、拡声機を用いた演説も行っており、その声は平和記念公園内に響き渡っていた。また、特定の団体が占拠しているため、一般市民が自由に通行することもできなかった。
これら一連の行為は、無許可であることに加え、広島市公園条例第4条で制限されている「集会その他これらに類する催しのために公園の全部又は一部を独占して利用すること」及び第5条で禁止されている「公園の利用者に迷惑を及ぼすような行為をすること」に該当している。
原爆ドーム前は平和記念公園の玄関口である。平和を願い、世界から国内から広島市を訪れた多くの方はこの現実をどう見られたであろうか。
今年5月にはG7広島サミットが行われ、広島の名は世界中にけん伝され、これから多くの訪問客が8月6日に訪れることが予測されている。
8月6日は広島市にとって決して忘れてはならない最も大切な日であり、原爆の犠牲になられた方々の御(み)霊安らかなれと静かに祈る日でなければならない。
令和4年9月27日建設委員会において、広島市は「デモの参加者が集まっているだけで許可は必要ない」旨の見解を示したが、団体は団体の広報紙の中で自ら「規制をうち破り実力で集会とデモを闘い取った」と公言している。当日の状況は誰の目にも集会が行われていると判断すべき状況であった。
広島市平和推進基本条例に明記されている厳粛な平和記念式典の開催を実現するためにも、広島市は前記で述べた特定の団体が無許可の集会を行っている事実を認め、広島市公園条例に基づき無許可の集会を放置せず、原爆ドーム前の現状を解消するため、実効性のある対応に取り組んでいただくよう連署をもって請願する。
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