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請願第12号
平和推進基本条例に即した厳粛な平和記念式典の開催について
(要旨)
広島市議会においては、令和元年に「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が厳粛の中で挙行されるよう協力を求める決議案」が可決され、さらには令和3年6月には「広島市平和推進基本条例」が可決された。この条例の第6条第2項で「(平和記念式典を)市民等の理解と協力の下に、厳粛の中で行うものとする」と規定されている。
しかしながら、令和4年8月6日も例年と変わることなく、特定の団体が平和記念式典中、会場周辺で拡声機を用いてシュプレヒコールを上げながらデモ行進を行った。団体が発する騒音は式典会場内にも響き渡っていた。
広島市は毎年「平和記念式典に関するアンケート調査」等を行っているが、昨年の結果は、音量は過去最高に近い105デシベル、式典中拡声機からの音について、聞こえた人は90.6%、式典への悪影響があると答えた人が66.4%、全ての時間帯を通して厳粛な環境が必要であると答えた人が73.6%となった。
この結果を広島市はどう判断され、どういかされるのであろうか。この結果を顧みれば公共の福祉を害していることは明白であり、行政としてこれを看過し昨年と同様の対応しかしないことはあってはならない。
今年5月にG7広島サミットが行われ、広島の名は世界中にけん伝され、これから多くの訪問客が8月6日に訪れることが予測されている。
8月6日は広島市にとって決して忘れてはならない最も大切な日であり、原爆の犠牲になられた方々の御(み)霊安らかなれと静かに祈る日でなければならない。
世界に向けて平和を発信する国際平和文化都市広島の重要性は増している。
ついては、広島市平和推進基本条例に明記されている厳粛な平和記念式典の開催を実現するため、広島市においては多くの市民が望みかつ公共の福祉を守る観点に立ち、8月6日は一定の時間一定の場所の静ひつを守る条例策定を検討する等、実効性のある対応に取り組んでいただくよう連署をもって請願する。
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