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ページ番号:0000343198更新日:2023年7月21日更新印刷ページ表示

請願第7号

広島市立中央図書館等のエールエールA館への移転を撤回し、再検討を求めることについて

(要旨)

 広島市立中央図書館等の移転・再整備については、議会での議論と異なる発言が繰り返されたほか、真摯な議論が専門家を交えて行われていないために、図書館をめぐる新しい動きが反映されていない。自動車図書館、配本のネットワークや資器材の貸し借りが確実に実施できる担保も不十分な上、閉架書庫の浸水や災害時の避難、リスク回避の検討も不十分である。
 本計画は、中央図書館等の機能維持が前提であり、ここに確証の得られないままの移転は直ちに撤回するとともに、「成長する図書館」へ向けて、専門家や市民の声を聴く場を設け再検討を行っていただくよう請願する。

理由
 広島市は、2023年1月24日、中央図書館等をエールエールA館に移転し再整備することの基本計画を策定した。また、広島市議会は、3月14日、この移転再整備に係る基本計画策定、基本設計・実施設計費を含む令和4年度補正予算及び令和5年度一般会計予算を議決した。
 しかしながら、この議決は、前年の予算に対しての付帯決議の「3案の比較検討」が「2案」になったことのほか、多くの議員からの質疑、市民からの要請に対して十分な説明がなされないものであった。また、この間の議会答弁とは異なる発言、例えば、「中央公園内の公共施設の再整備を順次行うためにはまず中央図書館等を公園外に移転する必要」などに対し「跡地に音楽ホールを建設する」などのほか、何度も図書館の在り方について「図書館協議会でしっかり議論する」としながら、この1年間、このような観点での議論はなされていない。
 さらに、洪水、津波、高潮も浸水想定やハザードマップでは、エールエールA館が海抜3.3メートルに位置しているため浸水が“あったとしても軽微”としており、広島駅前全域にわたる地下通路網の最深部にあたる場所に過半の蔵書を収納するリスクを正当に評価しきれていないし、以前から指摘のあった災害発生時の高層階からの避難の困難性への担保も確実な資料の提示はない。
 このような状況での、移転・再整備は撤回し、専門家や市民の参画する図書館づくりへ向け再考されるよう請願する。
 一旦候補地が決定したものの、再考することで、幅広い市民の利用する図書館をつくり上げた事例も存在していることを申し添える。

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