筆字に込める慰霊と平和への思い

 市は、原爆死没者の霊を慰め、人類の恒久平和を祈念するため、原子爆弾により死没した人や、その後死没した人を、広島市原爆死没者名簿に登載しています。

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慰霊碑に奉納する名簿

 市原爆死没者名簿には、氏名・死没年月日・死没した年齢を登載しており、その数は130冊、34万9246人(令和7年8月6日時点)に上ります。
 毎年、新たに亡くなったことが確認された人を書き加え、8月6日の平和記念式典で広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)に奉納しています。

思いを新たにする「風通し」

 毎年5月下旬には、慰霊碑から名簿を取り出し、1ページずつ風を通し異常がないか確認を行い、原爆死没者への慰霊の思いを新たにして大切に保管しています。

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記帳者を初公募

 これまで名簿の記帳は、市が依頼した被爆者が行ってきましたが、被爆者の高齢化などを背景に、今年は初めて記帳者を公募により選考します。

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「名簿を書く使命感をもって」

 記帳を25年間続けている中本信子(なかもとのぶこ)さん(83・上写真右)は「大切な役目で、名誉なことだと思いお受けした」と記帳を始めた時のことを振り返ります。「被爆当時は3歳で記憶に残っていませんが、慰霊の思いを込めながら記帳を続けていると、被爆の実相や平和のことを知らなくてはいけない、戦争は絶対にいけないという思いがどんどん積み重なっていきました。この度、公募となったことで、戦争を経験していない人にも記帳を通じて、被爆者の思いや平和の尊さを感じるきっかけにしてほしい」と思いを語ります。

「若い力に期待」

 昨年初めて記帳を行った大川純子(おおかわじゅんこ)さん(83・上写真左)は「被爆者の一人として自分にできることがあればと記帳に携わることを決めました。死没者が多く、被爆の影響の大きさを感じながら記帳しました。被爆80周年の行事に若い人が関わっている姿を見て、平和について少しでも考える人が増えることを、これからの世代に期待したい」と語ります。

 同名簿については、市ホームページやYouTube(ユーチューブ)で紹介しています。

link 広島市原爆死没者名簿YouTube

初公募 市原爆死没者名簿記帳者

 今年の記帳者を公募します。被爆体験講話の受講などの研修に参加して、記帳経験者の指導を受けながら、同名簿の記帳を行いませんか。

対象者 市内に在住か通勤・通学する平成23年4月1日以前に生まれた人

委嘱期間 令和8年8月5日まで

募集人数 10人程度

選考方法 書類審査、実技(小筆による筆記)、面談

申し込み方法 所定の申込書で、2月27日金曜日までに、同課へ。申込書は、同課、区役所、出張所で


公募について詳しくは、市ホームページで
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この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】

◆問い合わせ先:原爆被害対策部調査課(電話504-2191、ファクス504-2257)

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