このまちで みんなで生きる わたしたち

障害には、身体障害や知的障害、発達障害など、さまざまな種類があります。その特性を知り配慮することで、誰もが心豊かに暮らせる社会をつくることができます。
上の写真は、「市手をつなぐ育成会」※の皆さんとこどもたち
※障害のある人の自立と社会参加を支援し、安心して豊かに暮らせる地域づくりを目指す知的障害児・者の親の会
「障害」はまちや社会のあり方で変わるもの
車椅子の人が段差の多いまちに住んでいたら外出が大変です。スロープなどが整備され、手助けをしてくれる人がいるまちであれば、高齢者や育児中の人にとっても住みやすいまちとなります。障害のある人などが直面するさまざまな制限(バリア)は、社会のあり方次第でなくしていくことができるのです。
少しの配慮で暮らしやすく
知的障害のある人たちは、言葉を使う、記憶する、抽象的なことを考えるといったことが苦手です。周囲の人がその特性を知り、少しの配慮をすることで、知的障害のある人も暮らしやすい社会になります。
「ゆっくり、優しく、丁寧に伝えてほしい」
知的障害者が地域で安心して暮らしていけるよう、市手をつなぐ育成会のメンバーが集まり、障害に対する正しい理解を広める活動をしています。学校や職場などに出向いて、自分たちで作ったプログラムによる講座を行っています。
活動の代表・金子麻由美さん(67)は「例えば、『ちょっと待ってね』と言いたいとき、『この椅子に座って、あの時計の長い針が5のところにくるまで待ってね』などと具体的に伝えてみてください。ゆっくり丁寧に話せば伝わることがたくさんあるんです」と温かなまなざしで話します。
知的障害って?

こんなことが苦手です
●覚えること
●言葉で話すことや聞くこと
●「少し」「きちんと」など、抽象的なことを考えること
●みんなに合わせて動くこと など
どんな接し方をしたらいいの?
●身振りや表情、絵カードや写真などを使ってゆっくり伝えてみてください
●「何かに没頭する」「体を使って感情を表現する」のは、素晴らしい能力であったりその人らしさであったりします。やさしく見守ってください

例えば、ぴょんぴょん跳ねるのも表現の一つ
出典・参考:市手をつなぐ育成会編集「知ってほしい! わかってほしい! 知的障害」
12月3日~9日は障害者週間です
障害の有無にかかわらずみんなで支え合う共生社会は、一人一人のちょっとした配慮や工夫から始まります。この機会に、障害について知り、身近なこととして考えてみませんか。
心身障害者福祉センター 文化祭

昨年のステージ発表
今年は、「みんなの心に輝く金メダル」をテーマに、同センターで活動するグループの作品展示や販売、ステージ発表などを行います(マスク着用を推奨)。
また、障害のある人の作品展「アート・ルネッサンス」の入賞作品の一部(約20点)も展示します。
- 日時
12月8日日曜日午前10時~午後4時 - 会場
同センター(東区光町二丁目1-5)
JR広島駅新幹線口から、車椅子対応の無料送迎バスあり - 問い合わせ先
電話261-2333、ファクス261-7789


この記事は、主に上記SDGs(エスディージーズ)のゴールの達成に役立つものです。
【SDGs…持続可能な開発目標】
◆問い合わせ先:障害福祉課(電話504-2147、ファクス504-2256)