森林は木材生産のほか、国土の保全や水の安定的な供給、土砂災害の防止など、さまざまな働きで市民生活を支えています。
この貴重な財産である森林を適切に管理し、守り育て、健全な状態で次世代に引き継いでいくため、市は、森林・林業の振興に関する施策を積極的に推進しています。
市は、森林の草刈りや間伐などを行う地域団体などの活動に助成する「里山林(さとやまりん)再生整備事業」や「市民協働森づくり支援事業」などに取り組んでいます。
市内で活動している地域団体の取り組みなどを紹介します(下記)。
制度など | 対象団体 | 制度内容 |
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里山林再生整備事業 | 町内会・自治会など | 里山林整備活動に補助金を交付 |
竹林整備推進事業 | 町内会・自治会など | 竹林整備活動に補助金を交付 |
市民協働森づくり支援事業 | 市民活動団体など | 里山林などの保全活動に補助金を交付 |
森林・林業体験活動支援事業 | 市民活動団体など | 森林環境教育の実体験を提供する活動に補助金を交付 |
森林整備指導者派遣事業 | 市民活動団体など | 里山整備活動や未利用材の搬出活動を行う際に、里山整備士や自伐林業インストラクターを指導者として招へいする経費に補助金を交付 |
市の森林ボランティア養成講座の受講生を中心に35人で、平成9年に設立。現在、約150人が各地の森林保全やノウハウの提供など幅広く活動しています。
「『自分にできることから楽しみながら』がモットー」と山本恵由美(やまもと えゆみ)理事長(上写真)。未来を担う人を育てるため、小学生の間伐体験(下写真)、学校への出前授業なども行っています。「私たちの命を育む森づくり。皆さん、一緒にやりませんか」
平成30年の西日本豪雨災害を機に、里山再生に向けて地元有志4人でスタート。現在、13人のメンバーが主に長者山の間伐、間伐材のチップや薪(まき)への加工、販売などを行っています。
代表の三坂公範(みさか きみのり)さん(上写真)は「住民の散策に役立つよう、地域の神社に丸太の階段(下写真)を作るなどの活動もしています。将来は誰もが集える『榎山川いこいの森』の完成がメンバーの夢です」と話します。