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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和3年2月1日号トップページトピックス家事育児ウチのカタチ

家事育児ウチのカタチ

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 夫婦共働きの世帯が増え、働き方や家事・育児などの家庭生活に対する考え方が変わってきています。家族で分担し、協力して仕事と家庭生活の両立を図っていきましょう。

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近ごろはいつもパパがお迎え

 「パパー!」夕方5時の保育園で山本望(やまもとのぞむ)さん(47)の元へ蓮(れん)くんが駆け寄ります。
山本さん夫妻は共に広島電鉄で車掌として働いています。妻の薫(かおる)さん(33)は現在、電車運転士を目指す訓練期間中。その間、夫の望さんが短時間勤務制度を利用することにしました。「家庭で過ごす時間が増え、子どもの成長を日々感じることができています」と望さん。家事も育児も2人で協力して行っています。

家事は家族みんなの仕事

 例えば、食器洗いや洗濯物干しなどの家事を「手伝う」という感覚で行ってはいませんか。家事は、「誰がするもの」と決まっているわけではありません。同じ家で暮らす一人一人が協力し合って行うことが理想です。

十家庭十色 納得のいく分担で

 家事の内容は幅広く、人によって、好き・嫌い、得意・不得意もあります。分担の仕方は家庭によってそれぞれです。
 大切なのは、家族みんなが納得できているかどうか。コミュニケーションを大事にしながら、自分たちの形を作っていきましょう。
 出産、育児や親の介護、体調が悪いときなど、状況に応じて話し合い、臨機応変に対応していくことも大切です。

育児期間は、振り返ればあっという間

 幼い子どもに手がかかる期間は、長い人生で考えるとほんの一瞬。成長を間近で見守ることができる、かけがえのない時間は限られています。こうした機会に、仕事と育児のバランスを考えてみませんか。
 男性も、原則子どもが1歳になるまでの希望する期間、育児・介護休業法に定める「育児休業」を取得できます。育児休業の取得によりパートナーと育児の喜びや悩みを共有することができ、家族の絆をより深めることにもつながります。

女性と男性の家事時間の差

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 山本さんの家庭では、食事作りはそのときどきで夫婦どちらかが担当し、一緒に作ったときでも、食器洗いは薫さん、食器棚への片付けは望さん、と互いに得意なことを分担しているそう。
 望さんは「仕事と家庭生活の両立には、職場や周囲のサポートが欠かせません。気兼ねなく柔軟な働き方ができる職場が、もっと増えるといいですね」と話します。

山本さん夫妻の
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 電車やバスの運行は年中無休で勤務は不規則。それ故の助け合いの精神が私たちの職場にあります。社員一人一人が安心して働くことが、会社の発展はもちろん、社会への貢献につながると信じています。
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広島電鉄 労務課長
岡本健治さん(44)

◆問い合わせ先:男女共同参画課(電話504-2108、ファクス504-2609)

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