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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和2年11月1日号トップページトピックス児童虐待は社会全体で解決すべき問題です

子どもの命と心を守るために
児童虐待は社会全体で解決すべき問題です

 子どもへの虐待は、子どもの心身に重大な傷を負わせるだけでなく、将来にわたって子どもを苦しめ続けます。虐待の早期発見が子どもの命と心を守ることにつながります。

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子ども虐待防止
オレンジリボン運動

 児童相談所が受けた、昨年度の児童虐待の相談・通告受け付け件数は2,178件でした。児童虐待に対する社会的な認識の高まりや、警察などの関係機関との連携強化により、件数は増加傾向にあります。通報で救われる子どもが増える一方、重大な事件が後を絶たないなど、児童虐待は依然として深刻な社会問題となっています。

子どもの面前での「DV」も心理的な児童虐待

 児童虐待は、主に身体的虐待、性的虐待、ネグレクト(養育放棄)、心理的虐待に分けられます。中でも心理的虐待の割合は全体の半数以上で、最も高くなっています。

心理的虐待
子どもの目の前で暴力行為を見せる
「お前なんか生まなければよかった」などの暴言を繰り返す
子どもが話し掛けてきてもわざと無視する など

過度の育児疲れなどが引き金の場合も

 虐待は、どの家庭にも起こる可能性がある問題で、過度の育児疲れや不安、養育知識の不足、社会的孤立、健康の問題などのさまざまな要因があり、それらが複雑に絡み合って起きると考えられています。虐待する人は、それらのストレスのはけ口を、子どもに向けてしまい、一人ではどうにもできずにもがいている可能性があります。

体罰によらない子育てを

親がしつけに際して子どもに体罰を加えることは法律で禁止されています。

●叩かない、怒鳴らない
 体罰によって子どもの行動が変わったとしても、それは、恐怖心などによって行動した姿であり、自分で考えて行動した姿ではありません。子どもの成長の助けにならないばかりか、心身の発達などに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

●子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう
 相手に自分の気持ちや考えを受け止めてもらえたという体験によって、子どもは気持ちが落ち着いたり、大切にされていると感じたりします。
 子どもに問い掛け、相談をしながら、どうしたら良いかを一緒に考えましょう。


児童虐待かもと思ったらすぐにお電話ください。
あなたの1本の電話で救われる子どもがいます。

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 全国共通で、189番に電話をかけると近くの児童相談所につながります。携帯電話、スマートフォンからはコールセンターのオペレーターがつなぎます。
※短縮ダイヤルは、一部のIP電話からはかかりません


子育てに関する相談窓口

●専門家(児童福祉司、心理療法士)による子育て全般の相談
相談窓口 電話番号
児童相談所(東区光町二丁目15-55) 電話263-0694
●子どものことで困ったり、悩んだりしている人へのアドバイス
相談窓口 電話番号
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 中区 電話504-2739
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 東区 電話568-7794
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 南区 電話250-4160
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 西区 電話294-6519
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 安佐南区 電話831-5017
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 安佐北区 電話819-0639
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 安芸区 電話821-2827
こども家庭相談コーナー(区地域支えあい課内) 佐伯区 電話943-9773
◆相談日時:月〜金曜日の午前8時半〜午後5時15分。いずれも祝・休日、年末年始、8月6日は除く

ストレスを一人で抱え込まないよう、ささいなことでもご相談を! 周囲のサポートも大切です
 
虐待を防ぐには、その人の抱えているストレスを軽減することが大事です。ストレスを一人で抱え込まずに、子育てに関する悩みを、ご相談ください。ささいなことでも結構です。
 また、周りの人たちも子育て中の親子を優しく見守ったり、話を聞いてあげたりしてください。児童虐待の問題は、近所の人や知人、こども家庭相談コーナー、学校、児童相談所、警察などを含めた地域全体でのサポートが大切です。

◆問い合わせ先:児童相談所(電話263-0694、ファクス263-0705)

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