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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和2年2月1日号トップページトピックス広島で感じる平和の心

広島で感じる平和の心

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 市と観光コンベンションビューローは、訪れた人たちに広島ならではの「おもてなし」を感じてもらうため、事業者への助言やセミナーの開催など、官民一体となって観光振興に取り組んでいます。

広島のおもてなし

 世界遺産や豊かな自然、そして世界的な知名度を持つ広島には、国内外を問わず多くの観光客が訪れており、中でも外国からの観光客は年々増加傾向にあります。そこで市は、広島での体験が思い出深いものとなるよう、外国人観光客向け観光案内所の設置をはじめ、体験型観光に取り組む事業者への助言やお試し体験イベントの開催など、まち全体で観光客への「おもてなし」に取り組んでいます。

まちなかで着物体験

 中区幟町で活動する団体「ひろしまきもの遊び」。ここでは、「広島で気軽に着物を着る機会の創出とコミュニティづくり」を目指して、外国人向けの着物の着付けや茶道体験など、着物をテーマにしたイベントを開催しています。
 冬の柔らかい日差しが注ぐ12月下旬、「ひろしまきもの遊び」に、アメリカ、韓国、台湾、中国、ドイツ、ベトナムからの11人の留学生が訪れていました。「きれい!」「なかなか似合うんじゃない」。着付けを終えた人達が鏡の前でポーズをとったり写真撮影をしたりと、とてもにぎやかな雰囲気です。全員の着付けが終わると、事務所に併設した和室で茶道体験(メイン写真 .3、下写真)。道具の説明からお茶のたて方や作法まで丁寧に説明を受け、みんな楽しみながらも真剣に取り組んでいました。茶道体験を終えた後は、みんなで着物のまま縮景園に出掛けました(メイン写真 .1 .2 .4)。
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広島だからこそ日本の文化を体験してほしい

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 「ひろしまきもの遊び」代表の澤井律子さん(48・上写真)は「平和だからこそできるこういった体験を、悲惨な過去を乗り越えて豊かで平和なまちとなった広島で行う。それが、広島で日本文化を体験する価値の一つだと思います」と話します。「文化を体験してその国を好きになってもらうことが、『ヒロシマの願い』でもある世界の平和につながるのではないでしょうか」と優しくも力強く語ってくれました。

文化交流の大切さを実感

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 この日着物体験をした韓国からの留学生パク・スビンさん(21・上写真)。「とても楽しかったです。日本のことがさらに好きになりました」と笑顔を見せます。「着物や茶道の体験を通して、日本の文化を身近に感じることができました。こういった交流で互いの文化を知るのはとても大切なことだと思います。韓国に帰ったら、今日のことを友達に伝えたいと思います」

「また来たい」を目指して

 「何か一つでも、日本文化の思い出を知識として持って帰ってもらえたらうれしいですね。その上で、また広島に来たいと思ってもらえたら最高です」と澤井さん。自身にとっての「おもてなし」とは、「心を伝えること」だそうです。
 皆さんにとっての「おもてなし」とは何でしょうか。「また来たい」と思ってもらえるようなおもてなしに興味のある人は、ぜひ観光コンベンションビューローにご相談ください。(下記参照)

 観光コンベンションビューローは、外国人観光客にとって広島での滞在が思い出深いものとなるよう、さまざまな取り組みを通して観光に携わる人を支援しています。その一部をご紹介します。

お試し体験イベントの開催

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弓道体験

 観光ガイドや体験型観光に取り組む事業者などの体験メニューを、外国人観光客にお試し体験してもらいます。体験者の声を踏まえ、一緒にイベントの振り返りをし、より良いおもてなしにつながるよう助言を行います。

「インバウンド※受入ビジネスフェア」の開催 (※訪日外国人観光客)

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展示商談会

 観光に携わる人たちをつなぐ展示商談会や、外国人観光客の受け入れに役立つ各種セミナーを開催しています。

◆問い合わせ先:観光コンベンションビューロー(電話554-1814、ファクス554-1815)

◆問い合わせ先:観光政策部(電話504-2767、ファクス504-2253)

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