安佐南区役所の工事監査の結果（平成15年6月17日）

広島市監査公表第20号
平成15年　6月17日

広島市監査委員　中岡　隆志
同　野曽原　悦子
同　谷川　正徳
同　熊本　憲三

定期監査及び行政監査結果公表（工事監査）

　地方自治法第199条第2項及び第4項の規定により、標記の監査を実施したので同条第9項の規定により、その結果を下記のとおり公表する。

記

1. 監査の対象
   安佐南区役所
   • 農林建設部　農林課、維持課、土木課
   • 下水道課
2. 監査の範囲　平成14年度に属する工事及び工事に係る測量、設計等の委託業務
3. 監査の期間　平成14年10月30日から平成15年4月21日まで
4. 監査の方法
   監査に当たっては、工事の設計、積算、契約、施工等及び委託業務の内容、積算等が関係法令等に基づき適正に執行されているかどうかを主眼として実施することとし、抽出により関係書類を審査及び現場を実査するとともに、関係職員から説明を聴取した。
5. 監査の結果
   次に述べる事項を除いておおむね適正に処理されていた。
   1. 道路防災工事における設計変更について
      道路防災工事において、法面が想定より柔らかい土質であったため、擁壁の構造変更を行っていたが、変更した工法での安定検討を行っていない事例があった。今後、工事施工中に構造物の設計変更を行う際には、事前に安全を確認したうえで実施するよう徹底されたい。
   2. 下水道築造工事に含まれる測量業務について
      下水道築造工事において、工事請負契約書に用地測量の範囲や数量等の記載がなされていない事例があった。今後、工事に必要な測量等の業務費を計上する際には、適正な工事の履行を図るために、範囲や数量等の業務内容を工事請負契約書に明確に記載されたい。

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