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5 地区別の方向性(2) 安佐南区山本地区

ページ番号:0000005579 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ア 被災状況

(「山本地区 被災状況概要図」参照)

 武田山南山麓に位置する山本地区は、高度経済成長期の昭和40年代からの団地開発等により宅地化が進み、近年では、デルタ市街地に隣接する立地特性から、大規模団地(東亜祇園ニュータウン春日野)の開発などによるベッドタウン化が進んでいます。
 この地区内では、8月20日未明からの豪雨により、山本町方置山に設置された祇園山本観測局(県)のデータによると2時から3時までの1時間で最大時間雨量55mmを記録し、その前後の3時間累積雨量は109mm、24時間累積雨量は175mmに達しました。
 この豪雨で山本八丁目において急傾斜地崩壊が発生し、2人の人的被害が生じました。

山本八丁目付近の画像
写真5-5 山本八丁目付近
住宅地背後の急傾斜地が崩壊し、家屋の1階で寝ていた幼い二人の命を奪う被害が生じました。

イ 地区の課題

(ア) 土石流等からの安全確保

 山本八丁目の市街地に沿った急傾斜地で崩壊が発生し、また山本六丁目の祇園団地付近で土石流が発生しており、地域の安全確保のため緊急な対策が必要です。

(イ) 避難路の確保

 危険渓流のある山本六丁目の市道は車の離合が困難な区間が一部あります。緊急車両の進入路ともなる避難路の確保が必要です。

ウ 復興まちづくりの方向性

(「山本地区 復興まちづくり概要図」参照)

 土砂災害対策については、急傾斜地崩壊対策を県事業として、また砂防堰堤整備を国事業として、いずれも緊急に実施することにより、早期に地域の基本的な安全性を確保します。
 また本市の事業として、砂防堰堤整備と併せて避難路となる市道を整備することにより、谷あいの住宅地の安全性を高めます。

(ア) 集中復興期間に取り組む施設整備等

  1. 土砂災害対策
    • 急傾斜地崩壊対策[県]:1か所
    • 砂防堰堤整備[国]:2渓流(国に早期事業着手を要望している1渓流を含む。)
  2. 避難路の整備
    市道[安佐南3区805、340号線]拡幅・付替拡幅:延長700m、幅員6m程度
    ※ 拡幅・付替拡幅により地域の避難路を確保するとともに、己斐地区とのネットワークを強化します。
  3. 雨水排水施設等の整備
    雨水排水施設整備
    ※ 砂防施設より下流部分を整備します。

山本地区 被災状況概要図

山本八丁目の急傾斜地が崩壊し、2人の方が亡くなり、地区内で13棟の建物被害が生じました。

  • 注1)被災状況は、広島市災害対策本部「平成26年8月20日の豪雨災害への対応について」から抜粋したものです。
  • 注2)土砂流出範囲は、国土地理院が8月28・30・31日撮影の空中写真のうち雲の影響のない部分を判読されたものです。

(画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで表示されます。)
山本地区の8月19日18時から8月20日6時の雨量、土砂流出範囲と建物被害を示した被災状況の概要図

山本地区の人的被害と建物被害
  人的被害
(死亡)
建物被害
(全壊、半壊、一部損壊)
山本四丁目 - 2棟
山本五丁目 - 4棟
山本六丁目 - 3棟
山本七丁目 - 2棟
山本八丁目 2人 2棟
合計 2人 13棟

山本地区 復興まちづくり概要図

  • 急傾斜地崩壊対策と砂防堰堤整備を緊急に実施することで、早期に地域の基本的な安全性を確保します。
  • 避難路となる市道を整備することで、谷あいの住宅地の安全性を高めるまちづくりを進めます。
  • 注1)実線の砂防堰堤マークは、今後整備を行う施設の概略の位置を示しています。
  • 注2)点線の砂防堰堤マークは、市より国に早期事業着手を要望している渓流を示しています。
  • 注3)雨水排水施設は、概略のルートを示しており、今後変更となる場合もあります。
  • 注4)整備、改良される施設の多くは、用地の確保が必要となりますが、現時点で土地所有者等の御了解を得ているものではありません。

(画像をクリックすると拡大画像が別ウィンドウで表示されます。)
砂防堰堤や急傾斜地崩壊対策、雨水排水施設整備などの計画を示した山本地区の復興まちづくり概要図