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広島駅南口広場の再整備等の完成イメージと事業費の見直しについて
令和3年2月4日に開催された広島市都市活性化対策特別委員会において、広島駅南口広場の再整備等に係る新たな完成イメージや見直し後の事業費、完成時期などを報告しましたのでお知らせします。
目的
本市では、高齢化の急速な進展や人口減少に対応して持続的に都市の活力を維持向上させていくため、公共交通にアクセスしやすい場所に都市機能を集積させて、高齢者をはじめとする市民が過度に自家用車に頼ることなく生活できるよう、集約型都市構造への転換を図ることにしています。
このうち、陸の玄関である広島駅周辺地区は、再開発ビル等が完成するとともに、広島高速5号線の整備が進んでおり、その中心となる広島駅は、今後とも広域的な交通結節点としての機能を強化していく必要があります。
このため、広島駅南口広場の再整備を行うとともに、広島駅からの路面電車のルートを新設することなどにより、陸の玄関にふさわしいまちづくりを進めていきます。
事業概要
広島駅南口広場の再整備等においては、JR西日本が実施している現広場の自社所有部分上空の立体利用を前提とした駅ビルの建替え(令和7年春開業予定)と連携し、路面電車を新駅ビルの2階レベルへ高架で進入させることで生まれる空間や新駅ビル1階などを活用して、広場を約1.4倍に拡張することにより、駅周辺に点在するバスの乗降場を集約するなどの再整備を行います。
併せて、広場や新駅ビルを中心に広島駅南口Aブロック・Bブロック・Cブロック、及び日本郵便の新ビル方面へのペデストリアンデッキを設置し、駅自由通路とつながる2階レベルの歩行者ネットワークを構築します。
また、路面電車について、広島駅と紙屋町・八丁堀地区間の所要時間の短縮などを図る駅前大橋ルートを新設するとともに、既存路線を活用して市内中心部を環状で結ぶ循環ルートを整備し、沿線地域の利便性の確保や賑わいの創出等を図ります。
現状と今後の取組
令和元年から広場再整備及び路面電車の駅前大橋ルート整備等に係る実施設計を進めています。この実施設計の段階において、路面電車乗降場と賑わい空間を覆う大屋根の追加、ペデストリアンデッキの拡張・追加等の施設規模の変更などが必要となったことに伴い、事業費を見直したところ360億円となりました。
現地においては、JR西日本が先行して進める駅ビルの建替工事に併せ、昨年9月からマイカーエリアを、本年1月からタクシーエリアを閉鎖して準備工事を行っており、引き続き、JR西日本、広島電鉄及び本市が連携して路面電車の高架構造物等に係る本工事を進めます。
駅前大橋ルート及び循環ルートについては、新駅ビルの開業と同時期の令和7年春の供用開始を目指し、その後、既存の路面電車乗降場を撤去し、令和8年度末を目指してバス、タクシー、マイカーの各エリアの再整備を進めます。
今後も、既存の地下広場のリニューアルなどについて事業の進展に合わせて更に検討を深めながら、陸の玄関にふさわしいまちづくりを進めていきます。
令和2年度 都市計画法手続、軌道法手続、 実施設計、本工事等
令和3年度~ 本工事等
令和7年春 新駅ビル開業(予定)、
路面電車駅前大橋ルート等の供用開始(予定)
令和8年度末 バス、タクシー、マイカーエリアの完成(予定)
広場レイアウト等
2階
1階
地下
視点場(1)
視点場(2)
視点場(3)
視点場(4)
広島駅南口広場の再整備等に係る事業費の見直し(令和3年2月)