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バッハIOC会長への黙禱に係る要請文(2021年7月28日)

ページ番号:0000236992 更新日:2021年7月29日更新 印刷ページ表示

国際オリンピック委員会会長
トーマス・バッハ 様

謹啓 盛夏の候 貴台にはますます御清祥のことと心からお喜び申し上げます。 

貴台におかれましては、東京オリンピック競技大会の開幕に先立ち、被爆地広島を訪れ、被爆の実相に触れ、「東京大会はより良い、より平和な未来への希望の光となるだろう」と述べていただいたところです。

このことから、可能であれば、選手や大会関係者の皆様にも、何らかの方法で被爆の実相に触れていただけないものかと願っているところですが、大会開催中の東京から広島への移動は困難ですので、その代替策として、選手村などそれぞれ居られる場所において8月6日午前8時15分に黙祷を捧げることで、心の中で同日開催される広島での平和記念式典に参加するよう呼び掛けていただくことはできないものでしょうか。

大会期間中であり、大変お忙しくされていることと存じますが、ぜひ御検討いただきますよう、お願いいたします。

末筆ながら、東京大会の御成功と貴台の御健勝を心からお祈りいたします。

謹言

 

2021年7月28日

広島市長   松井 一實