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本日、日本政府が、国連総会の下に設置される公開作業部会への参加を決定したとの報に接した。
公開作業部会は、「核兵器のない世界」に向けた法的措置について実質的な議論を行うものであり、本市及び平和首長会議は、核兵器禁止条約に向けた議論の進展が期待できると考え、日本政府をはじめ各国政府に対し参加を要請してきた。今回は、その思いを受け止めていただいたものと考えている。
政府には、唯一の被爆国の立場から、被爆者の体験や平和への思いを根底に、核保有国と非核保有国との橋渡し役として国際社会の核兵器廃絶に向けた取組がスピードを増すように議論を主導していただきたい。
併せて、核保有国や核の傘の下にある国も含め全ての国が作業部会に参加し、「核兵器のない世界」の実現に向けて、立場や考えの違いを超え、真剣に建設的な議論が行われるよう期待する。
また、機会を捉え、作業部会における核兵器の法的禁止に向けた積極的な議論がなされるよう働き掛けていきたいと考えている。
平成28年(2016年)2月18日
広島市長 松井 一實