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北朝鮮の核実験実施の発表に対する抗議文(2006年10月10日)

ページ番号:0000009520 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金正日 様

抗議文

本市や被爆者団体をはじめ、多くの都市や団体が核実験中止を求める要請を行ったにもかかわらず、貴国が実験を強行したことに強い憤りを覚える。被爆地ヒロシマを代表して厳重に抗議する。

国際社会が平和的解決に向けて懸命の外交努力を続ける中、貴国が核実験を強行したことは断じて許されるものではない。貴国のこうした行動が、核軍拡や核拡散を加速させ、世界の平和と安全の構築を脅かす取り返しのつかない事態につながることを強く危惧する。

貴国は、「核兵器は人類滅亡を引き起こす絶対悪である」という被爆者のメッセージを真摯に受け止め、全ての核兵器と核計画を即刻放棄すべきである。さらに、核問題等に関する6か国協議に応じるとともに、核不拡散条約(NPT)に復帰し、核抑止力に頼らない外交努力を行うなど、核軍縮に向けた誠実な交渉義務を果すことを改めて強く求める。


2006年10月10日
広島市長 秋葉 忠利