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北朝鮮の使用済み核燃料棒の取り出しを終え、核兵器庫を増やすのに必要な措置を引き続き講じているとの表明に対する抗議文(2005年5月12日)

ページ番号:0000009482 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金正日 様

抗議文

貴国が使用済み核燃料棒の取り出しを終え、核兵器庫を増やすのに必要な措置を引き続き講じているとの報に接した。

核不拡散条約(NPT)からの脱退表明、核兵器の保有発言や6カ国協議への参加の無期限中断、核兵器の増強等の政策を強硬に推し進める貴国の方針が、世界の平和と安全の構築を脅かす取り返しのつかない事態につながることを強く危惧する。

核兵器廃絶を求める世界の大多数の声を背に、現在、国連でNPT再検討会議が開催されており、国際社会は核兵器廃絶に向けた外交努力に取り組んでいる。こうした流れに逆行する貴国の行動は、被爆者をはじめ平和を希求する多くの人々の願いを踏みにじる暴挙であり、強い憤りを覚える。被爆地ヒロシマの市民を代表して厳重に抗議する。

貴国が、核兵器の持つ非人間性について十分思いを致し、核兵器の開発を即刻中止するとともに、核問題に関する6カ国協議を再開し、国際的な対話と協調を進め、核抑止力に頼らない外交努力を行うことを強く求める。

2005年5月12日

広島市長 秋葉 忠利