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アメリカの核実験に対する抗議文(1986年4月11日)

ページ番号:0000009384 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

駐日アメリカ合衆国大使館 特命全権大使
マイケル・マンスフィールド閣下

抗議文

人類を滅亡させる核兵器が存在する限り、真の世界平和はあり得ない。

国際平和年にあたる本年、核軍縮を求める国際世論が大きな高まりをみせる中、貴国が去る三月二十二日に引き続き、またも核実験を強行したことは、国際世論を無視した暴挙であり、強い憤りを覚える。

ここに、被爆以来一貫して、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けてきた広島市民を代表し、断固として抗議する。

貴国は、ジュネーブでの貴国並びにソビエト首脳による共同声明における、平和を維持するため、貴国とソビエトが負っている特別の責任を認識し、即時全面的に核実験を停止するとともに、核兵器廃絶に向け、最善を尽くされるよう、強く求める。

1986年4月11日

広島市長 荒木 武