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北朝鮮の核兵器保有などに対する抗議文(2003年4月25日)

ページ番号:0000009358 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金正日 様

抗議文

貴国が、北京で行われている米朝中の三カ国間協議で米国政府に対し、核兵器を保有し、核実験を実施する用意があると伝えたとの報に接した。

貴国は、昨年から核開発の凍結解除宣言や核不拡散条約(NPT)からの脱退表明など、強硬な方針を打ち出しており、このような核軍縮の流れに逆行する貴国の行動は極めて遺憾である。

さらに、このたび貴国が核兵器の保有を認め、核実験を実施する意思を表明したことは、広島市民、被爆者ならびに平和を希求する多くの人々の願いを踏みにじるものであり、被爆地ヒロシマを代表して強く抗議する。

貴国は、核兵器が人類に何をもたらすかについて十分思いをいたし、昨年の日朝平壌宣言に従い、核問題及びミサイル問題を含む安全保障上の諸問題に関し、関係諸国間との対話による問題解決を図るべきである。そして、我々人類の未来に対する責任を果たすべく国際的な対話と協調を進める政策に即刻転換するようあらためて強く求める。

2003年4月25日

広島市長 秋葉 忠利