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中国の核実験に対する抗議文(1996年7月29日)

ページ番号:0000009350 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

中国の核実験に対する抗議文

中華人民共和国
国家主席 江 沢民 閣下

駐日中華人民共和国大使館
特命全権大使 徐 敦信 閣下

抗議文

 貴国のこの度の核実験は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の大詰めの交渉が行われるジュネ-ブ軍縮会議第三会期の開会直前での強行であり、国際社会の核軍縮努力に水をさす暴挙である。厳重に抗議する。
 核兵器は、決して自国の安全を保障するものではなく、かえって、国際社会の不信感をかき立て、いたずらに核拡散の危険性を高め、世界の平和と安定を脅かすものである。貴国は、核抑止論を捨て、核保有国の責務として誠実に核軍縮を進め、核兵器の廃絶に努めるべきである。

 貴国は、今後核実験を中止するとしているが、CTBTの早期成立と、すべての核実験禁止の実現に向けて努力してほしい。

平成8年(1996年)7月29日

広島市長 平岡 敬