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北朝鮮の核兵器製造と6カ国協議への参加の無期限中断表明に対する抗議文(2005年2月11日)

ページ番号:0000009219 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

朝鮮民主主義人民共和国
国防委員長 金正日 様

抗議文

貴国が自衛のための核兵器を製造し、6カ国協議への参加を無期限中断すると言明したとの報に接した。

核不拡散条約(NPT)からの脱退表明や核兵器の保有発言などに続く、貴国の行動は、平和的解決に向けて重ねられてきた国際社会の外交努力を無にし、取り返しのつかない事態を引き起こす恐れがあると強く危惧する。

現在、本市は今年5月に国連で開催されるNPT再検討会議を目指して「核兵器廃絶のための緊急行動」を展開しているところであり、欧州議会や全米市長会議が支持決議を採択するなど世界各地でこの緊急行動への支持が大きな流れとなりつつある。このたびの報道が事実だとすれば、こうした平和を希求する多くの人々の願いを踏みにじる暴挙であり、強い憤りを覚える。被爆地ヒロシマの市民を代表して厳重に抗議する。

貴国は、核兵器が人類に何をもたらすかについて十分思いを致し、製造した核兵器を即刻廃棄するべきである。そして、核問題に関する6カ国協議を再開し、国際社会との対話と協調を進めるとともに、核抑止力に頼らない外交努力を行うことを強く求める。

2005年2月11日

広島市長 秋葉 忠利