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ロシアの臨界前核実験に対する抗議文(2004年8月11日)

ページ番号:0000009208 更新日:2019年10月21日更新 印刷ページ表示

ロシア連邦大統領
ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン 閣下
駐日ロシア連邦大使館
特命全権大使 アレクサンドル・プロホロヴィチ・ロシュコフ 閣下

抗議文

貴国のルミャンツェフ原子力相が、貴国が、今年初めから北極海ノバヤゼムリャ島の核実験施設で、臨界前核実験を複数回実施していることを明らかにしたとの報に接した。

報が事実であれば、被爆者をはじめ核兵器の廃絶を目指す世界の人々の願いを裏切るものであり、広島市民を代表して厳重に抗議する。

米国や北朝鮮の核政策などにより、世界が新たな核の拡散や核兵器使用の危機に瀕している中、NPTを遵守する立場にある貴国が核実験を継続し、米国と同じく核兵器の維持に腐心することは、NPT体制を崩壊させ、核の拡散や使用という人類滅亡への道に踏み出すものであり、激しい憤りを覚える。

貴国は、NPT再検討会議で採択された「核兵器全廃に向けた核保有国の明確な約束」を誠実に履行すべく、直ちに臨界前核実験を中止するとともに、核兵器のない真に平和な21世紀の実現に向け真摯に力を尽くすよう強く要請する。

2004年8月11日

広島市長 秋葉 忠利