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令和5年度第2回広島市安全なまちづくり推進協議会会議要旨

ページ番号:0000361176 更新日:2023年11月24日更新 印刷ページ表示

1  会議名

 令和5年度第2回広島市安全なまちづくり推進協議会

2 開催日時

 令和5年10月24日(火曜日)10時00分~11時00分

3 開催場所

 広島市役所本庁舎2階 講堂(広島市中区国泰寺町一丁目6番34号)

4 出席者

(1) 協議会委員(五十音順、敬称略)

池田ゆみ、稲村勝樹、大下哲也、狩谷あゆみ、香取善文、末本太、髙橋直嗣、堂本澄子、富田守、西田英治、原田修治、日山恵美、山重憲三、和田高明(計14名出席)

(2) 事務局

市民局長、市民局次長、市民局市民安全推進課長(計3名出席)

5 議題

(1) 委員紹介及び会長・副会長の選出について​
(2) 広島市の犯罪情勢について​

6 公開・非公開の別

 公開

7 傍聴人の人数

 なし

8 会議資料名

  • 資料1:広島市の犯罪情勢
  • 資料2:防犯機能付き電話機設置等補助事業」の開始について

9 会議の要旨

(1)開会(10時00分)

   事務局から会議成立について報告等

(2)あいさつ

   市民局長

(3)議題

議題について

(1)議題⑴委員紹介及び会長・副会長の選出について

       会長は日山委員、副会長は狩谷委員とすることで決定。 

日山会長挨拶​     ​

 ただいま皆様から会長にお認めいただきました日山です。どうぞよろしくお願いします。
 大変微力ではありますが、皆様の知見を活かして、安全なまちづくりの施策においては皆様に十分な審議を尽くしていただけるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。​​

狩谷副会長挨拶   ​

 今回副会長に選んでいただきました、広島修道大学の狩谷です。
 本協議会の委員を何年しているのかと思いましたら、4年とお聞きして、長いような、あっという間のような感じがしています。コロナを挟んでだったので色々大変な中参加することができて良かったと思っています。
 私は、犯罪社会学を大学で教えています。前回の本協議会で公共交通機関の痴漢対策の話があったのでゼミ生に色々意見を聞きました。また、特殊詐欺を卒業研究のテーマにしている学生もいます。委員としての経験が学生を教育、指導する中でもとても役に立つことがたくさんありましたので、ぜひ皆さんの意見も聞きながら広島市の安全なまちづくりのための手助けができたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

​​(2)議題⑵広島市の犯罪情勢について​

       市民安全推進課長が会議資料1及び2により説明。​ 

​ア 質疑応答(議題⑵広島市の犯罪情勢について)​

日山会長​

 令和4年の1月から9月までの状況と、令和5年の同期間の状況を比較した時に、全体で908件増えていまして、そのうちの半数以上が自転車盗で479件という御説明をいただきましたが、残りの半分近くの増加はどういった犯罪が増えているのかということについて、もしこの場で資料等お持ちでしたら教えていただけますか。

市民安全推進課長

 不安に感じる犯罪というところで説明をさせていただきますと、侵入窃盗、住居侵入が少し増えているところであります。家を空けているところに泥棒が入るということが増えているのではないかと思います。また、性犯罪も増えています。​​

日山会長

 ありがとうございます。様々な罪種が少しずつ増えていき、そして最終的に900件に至っている、今伺いましてそう理解いたしました。
 それからもう一つ、先ほど説明をいただきました固定電話への防犯機能付き電話機設置等の補助について伺います。現在70件ほどの申請があるということですが、申請がやや難しいとか、手続きが少し煩雑であるとか、申請を受けている行政の感触としていかがでしょうか。私も拝見しましたが、電話機等を購入する前に申請書等を申請窓口に持参する、あるいは郵送が必要であり、高齢者の方にとってはほんの少しかもしれないですがハードルが高いように思いましたが、そういった声が寄せられていましたら教えてください。

市民安全推進課長

 最初に、購入される電話機等が補助金の条件に合った防犯機能を備えているかなどを審査するため、補助金交付申請書を提出していただきます。補助金交付決定後に電話機等を購入していただき、購入後に実績報告書兼請求書を提出していただきます。このように二段階の手続きとなっていますので、申請者の方にとっては、煩雑だと思います。分かりにくいという声は入っていますが、初年度は現在の方法で実施させていただきたいと思います。今後、簡素にできるところがあればしていきたいと考えています。​​

大下委員

 先ほどの補足です。増加している手口、犯罪についてですが、県内全域でいいますと、9月末現在で前年同期間と比較すると1,586件増えています。一番増えているのは自転車盗です。自転車盗が県内全域で748件。その次に多いのが詐欺で特殊詐欺とか、偽サイトです。偽サイトとは、頼んだものが送られてこない、そういったものです。これが336件増となっています。9月末現在であれば自転車盗と特殊詐欺や偽サイトなどの詐欺が大きく増加している状況です。

​イ 自転車盗対策について(大下委員説明)

大下委員

 自転車盗対策の説明の前に、本日、10枚のパネルを持って来させていただきましたので、案内させていただきます。これは、平成15年から始まった「減らそう犯罪県民総ぐるみ運動」が20年を迎えたということで、今回パネルを作りました。先日、全国地域安全運動の時に県民文化センターの1階に設置しました。今までの運動の経緯やどういった考え方かということを皆様に知っていただきたく、本日持ってきましたので、会議終了後、時間のある方は御覧になっていただきたいと思います。
 このパネルの中にもありますが、平成14年の刑法犯認知件数は約6万件でした。それが、昨年は1万2,147件ということで、約5分の1になっています。これは、警察だけではなく、県民の皆様、ボランティアの方、事業者の方、関係機関の皆様に御協力をいただいて、こういう結果になっています。引き続き御協力の方をよろしくお願いします。
 それでは、自転車盗対策について説明させていただきます。最初に県内の関係です。県内全域の窃盗、詐欺などの刑法犯認知件数は、今年9月末現在で1万591件となっています。前年同期比で1,734件、約2割、19.6%の増加です。先ほども申しましたが、自転車盗と詐欺などが極端に増えている状況です。広島市の状況については、先ほど市民安全推進課長が説明したとおりです。刑法犯認知件数は21%の増加で、広島市においても自転車等の盗難が増えています。
 それでは資料を御覧ください。自転車盗の発生状況の過去5年を載せています。9月末現在の県内の自転車盗の認知件数が2,718件となっていますが、これは昨年が2,641件なので、昨年1年間の数を既に上回っているという厳しい状況です。続きまして、広島市です。9月末現在の自転車盗の認知件数が1,531件で、これも昨年が1,482件なので昨年1年間の数を9月末現在で既に上回っています。
 次に、無施錠率についてです。これは鍵をかけていない状態で盗まれた割合です。広島市では、9月末現在、66.8%という状況で、令和元年の60.2%と比較すると6.6ポイント増えています。
 次に2を御覧ください。被害者の職業別の割合です。約5割の方が学生です。中学生とか、高校生とか、大学生などの学生さんです。
 次に3を御覧ください。発生場所の割合です。住宅や駅という区分には、駐輪場も含んでおり、全体としては駐輪場での発生が約8割を占めています。
 こうした現状から見えてくる課題としては、自転車盗の発生の多い駐輪場への対策、あとは、学生さんを含めて若い方への確実な鍵をかける習慣、施錠習慣の形成です。
 次に4を御覧ください。警察の取組として、大きく2つ挙げさせていただいています。
 1つ目は、駐輪場管理者と連携した自転車盗の発生しにくい環境づくりです。被害に遭わないように確実に鍵をかけていただく。そういう注意喚起を呼びかけるプレートとか横断幕などの設置。あと、管理者、防犯ボランティアの方と連携した定期的な巡回と駐輪場の環境・防犯指導の実施。お願いしていることは、例えば、長期に置いている古い自転車があればルールに従って撤去していただくとか、自転車を停める方に確実な鍵かけをお願いする声掛けです。
 2つ目は、若い方に対する鍵をかける意識向上施策ということで、中学校・高校を含めた学校と共同して防犯指導を行っています。具体的には、正門における自転車通学者へのチラシ配布や学校の校内放送による鍵かけの習慣付けの広報です。さらには、若い方の活用が多いインスタグラム広告を活用した配信。13歳から22歳までの方に自転車の確実な施錠を呼びかけるデータ情報を4月、8月、10月に配信して、呼びかけを実施しました。広告をタップすれば県警のホームページに移動するシステムになっています。
 皆様方へのお願いは、御自身もそうですが、周りの方々にお話する機会がありましたら、自転車を停める時は確実な鍵かけ。一番いいのは、二重ロックをしていただくということ。この声掛けをお願いしたいと思います。さらには、自転車に乗られる時はヘルメットを着用して被害に遭わないようにお願いしたいと思います。自転車盗の被害に遭わない、交通事故の被害に遭わない、ということをお願いしたいと思います。
 私の説明は以上です。​​

ウ 質疑応答(自転車盗対策について)

狩谷副会長

​ 最近は、高校生とかも電動自転車を使う方が多いですが、それでも盗まれるのでしょうか。あと、盗まれた自転車はどこに行っているのでしょうか。
 自転車は買ったときとかに防犯登録をするようになっていると思います。駅などの駐輪場を利用するのに登録をしないといけなかったり、大学の駐輪場を利用する場合でも絶対に登録をしないといけないのですが、登録していても戻ってこないものなのか。そのあと自転車はどこに行くのか、また、電動自転車でも被害に遭うのかお聞きします。

大下委員

​ 電動自転車でも盗まれることはあるようです。ただ、電動自転車ではない、自転車の方が割合でいえば多いです。それから、整然と整理整頓されている駐輪場よりは雑然と置いてある駐輪場の方が被害に遭いやすいです。また、盗む方もやはり周囲を見たり警戒したりしますので、防犯カメラがない所の方が足がつかないため被害に遭いやすいです。
 もう一つは、盗まれた自転車が行くところですが、これもまちまちですが、一つ事例を申し上げます。1人の人が10台ぐらい盗むというパターンです。捕まえてみたら、その都度盗んで乗り捨てていました。最近聞いた話では、盗んだ自転車を売るということまでは聞いていません。

狩谷副会長

​ ありがとうございました。売ると思っていましたが売らないのですね。自動車だったら売る目的だと思いますが、自転車の場合は本人が乗る目的で盗むということですね。​​

大下委員

​ 可能な限り防犯カメラをつけていただくなどの対応をしていただく。県警としても各駐輪場の管理者の方などに対応をお願いしています。それを含めて駐輪場の環境づくりが非常に大事になってきます。駐輪場に落書きとかあれば早めに消すとか、整然と自転車を置いてある状態にして、古い自転車があれば一定期間後に撤去していただくなど、停めやすい駐輪場づくりをしながら、被害がないようにしていきたいと思っています。​​

日山会長

​ 大変すばらしい取組をしていただいてありがとうございます。のぼり旗をいくつか見かけることがありまして、そののぼり旗ではツーロックを推奨していました。今回、ツーロックどころか無施錠のものが多いということでしたが、一つの鍵だった時も盗まれやすいのでしょうか。​

大下委員

​ 鍵をかけてない自転車が盗まれるのが一番多いです。そのため、鍵をかけていただくようラジオなどでもお話しています。鍵をかければ被害に遭わないための防衛になります。ツーロックにすれば更に強化されます。鍵を一つはかけていただきたい、可能であれば二つお願いしています。令和2年、3年、4年の3年間はコロナで外出も少なくなって、今まで鍵をかけていた習慣が少しなくなっているという感触を受けています。​​​

日山会長

​ ありがとうございます。ツーロックを推奨しているので、鍵をかけていないということはだいぶ減っているのかと思っていましたら、今日の資料を拝見し、そんなことはないということを認識しました。今御説明をいただいて、まずは鍵をかけるということを若い方に向けて広報されていることは納得がいきました。駐輪場とかあるいは自分の家に置いている時は、なぜか所有者の方も安心して盗まれないだろうと。駐輪場の管理者もいるという甘えのような、甘えと被害者の人に対していうのはいけないかもしれないですが、そういった気持ちがあるのかなと思います。駐輪場や家にいる時であっても鍵をかけましょうということを周知していく必要があると、今伺って思いました。​​​

大下委員

​ おっしゃるとおりです。根本的には盗む方が悪いので、盗む方がいけませんが、防衛というか被害防止をみんなで声掛けをしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

​​(4)意見交換​      

山重委員

 次回の会議まででいいので教えてください。駐輪場に監視カメラがあるのかないのか。広島市は駐輪場を何ヵ所かお持ちだと思いますが、管理者がいる駐輪場と管理者のいない駐輪場があると思います。そこにカメラの設置はされていますか。
 平和大通り等の駐輪場は無人の駐輪場が多いですが、そこの駐輪場で、もし自転車盗が多発しているのであれば、そこに監視カメラの設置の予定があるのかを含めて、次回で構いませんので詳しいことを教えていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。​​

市民安全推進課長

 分かりました。現在手持ちがございませんので、また調べてお話させていただきます。

日山会長

 個人的な経験をこの場でお話するのはどうなのかと思いますが、せっかく耳に入ったものですのでお伝えします。
 オトモポリスについてですが、自転車盗の情報が入っているということですが、やや分かりにくいなというのと、狩谷委員から確か前回、痴漢に遭っている人がなぜ敬語でやめてくださいと言わないといけないのかという御意見をいただきましたが、全く同じ御意見を伺いました。それから、「アプリ作動中」というメッセージがありますが、「アプリ作動中」という画面があっても何のことか分からないという御意見を耳にしましたのでお伝えします。​

大下委員

 1点目の自転車盗については、検討したいと思います。2点目の「作動中」というのはどういったことでしょうか。

日山会長

 オトモポリスを使っている人やオトモポリスが何なのかというのが分かっている人であれば「作動している」というのが分かると思いますが、女性なり、男性も含めて被害者の方がその画面だけを持っていたとしても、文字だけだと何のことか分からないということを聞きました。言われてみたらそうかなと思いましたのでお伝えしました。

大下委員

 分かりました。ありがとうございます。

和田委員

 自転車盗が今すごく話題になっています。私の地域でも防犯パトロールをしていますが、先日、交番の勤務員さんと回っている時に、今すごく自転車盗が増えています、無施錠が多いですという話がありました。それの延長線上ですが、私どもの地域は幟町地区で、白島通りなどの電車通りに面したところに駐輪場があります。そこで駐輪をした方は機械式駐輪場のため個別ロックされるから安心して自分の自転車に鍵をかけずに行かれます。そうすると、勤務員さんが言われるには、100円を入れれば誰でも個別ロックを開けることができます。だから、自転車に施錠をしないと鍵がかかったつもりでも、盗ろうと思った人間が100円を入れれば、個別ロックを開けて持っていくことができるのですよっていうことを言われて、本当にそれは落とし穴だなと思いました。だから、そういう所にも必ず自分の自転車には施錠をしてくださいということを書いた方がいいと思いました。これは本当にびっくりしたことでしたので、今回発表させていただきました。

稲村委員

 今の件について、これは少しお金がかかる話なのですぐにというわけにはいきませんがお話させていただきます。私はセキュリティの専門ですが、セキュリティというのは大体面倒くさいので誰もやりたがらない。何で同じ被害が出るのかといったら、同じ被害があろうとなかろうとやる事が面倒くさい。今の話でいうと、100円入れたということで、「防犯をやっている」という意識が働く。だから、鍵を掛けない。これを掛けるようにお願いするというのも確かに一つの手ですが、そうではなく、そうなったらロックがかかるという仕組みもいいのではないかと思います。例えば、コインロッカーなんかも最近はお金を使わないで、交通系のカードを使うと、もうそこでロックがかかると。開ける時も交通系のカードをかざすと自分の所だけがパンと開くというのがあります。例えば、それを自転車の駐輪場なんかにやれば、1個1個の所にガチャっとはめてお金を支払うと。そうすると同時にそれがもう鍵になるので、他の方が100円を入れたり、他の交通系カードを使ったりしても、自分の交通系カードでないと開けられない。ユーザーにお願いしますだけだとおそらく減らない。このことについて、ユーザブルセキュリティという考え方があり、ユーザーの行動原理を理解した上で、ロックがかかるような仕組みを考えていく必要があります。そうすれば、少なくとも駐輪場であったり、家でもいいですが、それでロックがかかるようにしておけば多分取り出せなくなるので、ある程度、自転車盗は減るのかなと思います。今現在は注意喚起が大事ですが、今後は注意喚起をわざわざしなくても普通の行動でロックがかかるような、鍵がかかるような仕組みを導入していくのも一つの対策としてあるのではないかと考えました。

(5) 閉会(11時00分)

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