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令和5年度第1回広島市安全なまちづくり推進協議会会議要旨

ページ番号:0000342743 更新日:2023年7月6日更新 印刷ページ表示

1 会議名

令和5年度第1回広島市安全なまちづくり推進協議会

2 開催日時

令和5年6月6日(火曜日)10時00分~11時30分

3 開催場所

 広島市役所本庁舎2階 講堂(広島市中区国泰寺町一丁目6番34号)

4 出席者

(1) 協議会委員(五十音順、敬称略)

池田ゆみ、大下哲也、狩谷あゆみ、香取善文、櫻田憲二、重藤吉久、高野知佐、高橋直嗣、堂本澄子、西田英治、橋本正子、原田修治、日山恵美、山重憲三(計14名出席、和田高明、1名欠席)​

(2) 事務局

市民局長、市民局次長、企画総務局情報政策課長、市民局市民活動推進課長、市民局市民安全推進課長、市民局人権啓発部男女共同参画課長、市民局消費生活センター所長、健康福祉局高齢福祉部高齢福祉課長、こども未来局保育指導課保育園運営指導担当課長、都市整備局緑化推進部緑政課長、道路交通局自転車都市づくり推進課長、道路交通局道路管理課長、道路交通局道路部道路課長、中区役所市民部地域起こし推進課長、東区役所市民部地域起こし推進課長、南区市民部地域起こし推進課長、西区役所市民部地域起こし推進課長、安佐南区役所市民部地域起こし推進課長、安佐北区役所市民部地域起こし推進課長、安芸区役所市民部地域起こし推進課長、佐伯区役所市民部地域起こし推進課長、教育委員会青少年育成部育成課長、教育委員会青少年育成部育成課非行防止・自立支援担当課長、教育委員会学校教育部健康教育課学校安全対策担当課長(計24名出席:代理あり)

5 議題

(1) 広島市安全なまちづくり令和4年度行動計画実施結果について
(2) 広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画について
(3) その他

6 公開・非公開の別

公開

7 傍聴人の人数

なし

8 会議資料名

  • 資料1:広島市安全なまちづくり令和4年度行動計画実施結果
  • 資料2:広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画

9 会議の要旨

(1)開会(10時00分)

   事務局から会議成立について報告等

(2)あいさつ

   市民局長

(3)議題

議題について

(1)議題⑴広島市安全なまちづくり令和4年度行動計画実施結果について
       議題⑵広島市安全なまちづくり令和5年度行動計画について
         市民安全推進課長が会議資料1及び2により説明。
       議題⑴及び議題⑵に対する各委員からの意見・質疑等なし。​

(2)議題 その他
         ​​消費生活センター所長が犯罪に巻き込まれないために広島市消費生活基本計画で推進している取組について説明。
        【参考資料:第3次広島市消費生活基本計画(概要版)】

(4​)意見交換

ア​ 公共交通機関における痴漢防止について

      事前に各委員に行った公共交通機関における痴漢防止に対する意見照会の結果について、市民安全推進課長が説明。

イ 各委員による意見交換

(ア) テーマ1 特殊詐欺対策について​

大下委員

 広島県警察本部生活安全総務課の大下です。
 5月に開催されましたG7広島サミットの開催に当たりまして、大規模な交通規制などをはじめ、皆さんに御協力いただきまして本当にありがとうございます。
 また平素は、警察行政各般にわたり、御理解と御協力をいただきましてありがとうございます。
 それでは、特殊詐欺の関係について御説明させていただきます。
 特殊詐欺の発生状況につきまして、非常に危機意識を持ちながら対策を講じています。各種対策を講じていますが、一つは自宅の電話防犯対策についてです。特殊詐欺被害の多くは、自宅の固定電話に架かってきた電話がきっかけとなっています。特殊詐欺は、全国的には平成15年に確認されて、ほぼ20年、形を色々変えながら現在に至っています。お年寄りの方が電話を受けてしまったら、相手方の話に乗ってしまうというのが流れであります。そのため、電話に出ない、相手と話をしないようにするため、留守番電話機能にするという方法がございます。留守番電話機能にして知っている方からの電話の場合は、出ていただくとか折り返ししていただく。
 こうした中、今年5月1日からNTT西日本が、70歳以上の方及びその同居の契約者を対象にナンバーディスプレイ機能などを無料にしますということで協力いただいています。5月1日から開始され、NTT西日本も色々な広報をされています。県警としても色々なところで御活用していただくため広報しています。ナンバーディスプレイ機能を大いに活用していただいて、なんとか特殊詐欺の撲滅をしたい。
 もう一つは、オトモポリスです。これは昨年2月から運用開始しているアプリです。現在、ダウンロード数が78,000台となっており、まだまだ広めていきたいアプリです。痴漢撃退、防犯ブザー、防犯マップ、現在地送信など色々な機能があり、特殊詐欺の最新手口も配信しています。相談窓口や誹謗中傷があった場合の相談先など色々な相談窓口のコーナーも設けていますので、引き続き、広めていきたいと考えています。
 たくさんありますが、今日は2点ほどお話をさせていただきました。
 参考ですが、今年4月からNHK広島放送局で夕方6時台、大体午後6時50分頃に、「ストップ!詐欺被害だまされんけぇね」という約1分のコーナーで、前日に県内であった被害手口を紹介していただいています。
 引き続き対策を講じていきたいと思います。​

香取委員

 広島県コンビニエンスストア防犯連絡協議会の香取です。
 特殊詐欺の抑止に関して、広島県警察本部生活安全総務課と連携させていただきながら、コンビニエンスストアの店頭での声かけによる水際阻止が多く事例として確認されています。一方で、電子マネーの購入拠点としてコンビニが使われているケースが多いというのも実態かなと思っています。
 私は中四国地区を担当させていただいています。一つの事例として、松江警察署との連携で始まったコンビニサポートポリスという取組があります。これが特殊詐欺被害の抑止に一定の成果を出しているという検証結果もあります。
 現在、県内他市の所轄警察署に同様の取組ができないかということで打診し、検討していただいているところです。成果を感じられれば、広島市内への拡大も検討していきたいと思っています。

堂本委員

 広島市老人クラブ連合会の堂本です。
 特殊詐欺の対策について一言申し上げます。特殊詐欺は、いまだに被害に遭われる方も多く、だんだんと巧妙化され、我々高齢者だけではなく、若い人たちにも被害が及んでいるのが現状だと思います。
 例えば、貴金属の押し買い、利殖商法、サクラサイト商法、それから、振り込め詐欺の手口でオレオレ詐欺、還付金詐欺、また、身に覚えのないものが届き代金を請求される送り付け商法。それ以外にも、訪問による手口とかインターネット関連の手口など色々あると聞いています。
 市老連や区老連においては、色々な席において注意喚起を行っており、地域においてはサロンなどで研修の題材として取り上げています。
 また、消費者の利益を守るために、特定商取引法が令和3年に一部改正されたと聞いています。
 例えば、一方的な送り付け行為への対策として、注文や契約をしていないのに、金銭を得ようとして一方的に送られてきた商品などの始末について、例えば、今までは、それが一方的に送られてきても支払うというようなことが発生しておりましたが、この法律改正によって、消費者が直ちに処分することができることになりました。それから、事業者から金銭の請求をされても支払は不要とされています。市老連、区老連、地域では、皆さんに注意喚起を行いながら、サロンなどで楽しく、このことについて研修会などを開いているのが現状です。

大下委員

 追加で情報提供です。先ほどお話いただきましたコンビニの水際阻止についてですが、県内において、コンビニ店員の方や家族、親族、金融機関の方も含めて、昨年1年間で、件数が566件、約1億4,152万円を阻止していただいています。本当にありがとうございます。 

(イ) テーマ2 犯罪被害者支援について

池田委員

 広島被害者支援センターの池田です。
 この会議では、市民がみんなで安心して暮らせるようにするため、防犯について検討し、協力を呼び掛けているところです。
 では、犯罪の被害者になるということを皆さんの中で考えられたことがあるでしょうか。
 防犯による犯罪抑止を一生懸命していても、これだけ犯罪が多いと、犯罪に巻き込まれ、犯罪の被害者になるということがあります。そのときに、防犯で皆さんが協力されていることと同じように、その方をみんなで守っていただきたいと思います。犯罪の被害者になったとき、どこに相談したらいいかということさえ分からない方が多くいらっしゃいます。
 そこで、こうやってお話を聞いていただいている皆さんに犯罪被害者支援というのがあるということを知っていただいて、それを近くの人で結構ですので広めていただけたらと思っています。
 広島市でも犯罪被害者等支援条例というのが、昨年、制度として制定されています。行政の方々にも、犯罪被害者支援ということを知っていただく機会を得ることができ、スムーズな支援という形で少しずつ進んでいますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。​

原田委員

 広島市暴力追放監視防犯連合会の原田です。
 犯罪被害者支援につきましては、前職の時に担当していた関係で今回発表させていただきます。先ほど発表された池田委員と一緒に仕事をさせていただいたこともあります。
 今日発表したいのは、行政の関係の皆様に既にやっていただいていることですが、引き続き、徹底していただきたいという話です。
 それはなにかと言いますと、被害に遭われて亡くなったとか、かなりひどい被害に遭われた方については、実際に被害に遭われた方、あるいはその御家族によって行政手続が必要となります。それで、行政手続をするのですが、過去には、被害者の方がある市役所に行くと、そこからこっちに行ってください、次はこっちに行ってくださいと、かなり色々な部署を、言葉が悪いですがたらい回しにされ、非常に気持ちが重かったと。精神的にも身体的にも落ち込んでいるときに、そういうことになると非常に辛かったという話がありました。
 現在は、どこの行政におきましても一か所で対応していただいて、一か所で全て済むような体制をとっていただいているみたいです。ですから、その体制を引き続き徹底していただければ、被害者支援の貢献に非常になると思いますのでどうかよろしくお願いします。​

(ウ) テーマ3 地域の防犯活動について

櫻田委員

 中屋町内会の櫻田です。
 まず、地域が活動する目的として安全というのが第一にあります。町内会員が土曜日の20時から21時にパトロールをしていますが、これを30年前から毎週やっています。始めた発端は、痴漢、ストーカー、空き巣がちょこちょこ出てきているという意見があったからです。
 今、町内会の範囲が220世帯ありますが、これを14班に分けて順番に不審者、不審車両、不法投棄、街路灯の電球切れなどを確認し、パトロール日誌に記入し、対応することがあれば行政に対応していただいています。
 それともう一つ、10年前から子どもの見守り隊、特に老人クラブが、登下校時の子どもの安全のために見回り活動を実施しています。
 始めたきっかけは、私の町内会は細い路地が交差しており、そこに車などが頻繁に通るので、子どもが危ないという意見がありました。それでは、カーブミラーをつけるかと。いや、カーブミラーだけではちょっと危ないのではないかということで、子どもの見守り隊を立ち上げました。2、3人からスタートして、現在15人います。
 それで、挨拶などの声掛けはもちろん、児童の欠席時には保護者が見守り隊長に連絡し、登校児童を確認しています。また、下校時には塾、児童館利用以外の児童の確認をしています。今、町内会在住の児童は58名います。見守り隊は全員帽子とブルゾンを着用しています。
 また、町内会、子ども会、老人クラブですが、コミュニケーションとして集まりの場を多く持つことが大事ではないかと思い、老人クラブが主催で、年3回集会所で子どもたち、保護者、また老人クラブの方々が集まって、珍しい演劇や交通安全などの講習等を食事も兼ねてやっています。
 また7月には、1番大きなイベントである納涼祭があり、200人~300人集まります。これは小さな町内会だけでやっていますが、バザーなどをやって、皆が楽しめる場を設けさせていただいています。​

山重委員

 広島市中央部安全・快適な街づくり協議会の山重です。
 安心で安全な歩きやすい街、賑わいのある街づくりを目指して、流川薬研堀地区の住民と店主達で協力し、平成15年に街づくり協議会という会を発足しました。
 犯罪抑止効果を高めるため、ひったくりへの注意、違法駐車、違法駐輪の取り締まりの協力などのチラシを配布したり、道路にはみ出し看板をしないよう店舗にお願いして回っています。
 平成21年から地元住民の念願だった通りの歩道整備が始まり、平成24年に完成しました。老朽化した地下のライフラインも整備されました。
 地元町内会では、工事が円滑に終わるように協力しようということになり、店舗全てに工事の同意書を取る活動を行いました。
 ただ防犯パトロールをするのではなく、地域での長年の課題であった安心して歩ける街を実現することで、大きな防犯活動につながったと感じています。​

櫻田委員

 子どもの見守りについてですが、老人クラブのある会長から保険はどうなっているのかということを聞きましたので、安佐北区役所に行きまして保険について聞いたところ、市民活動保険制度というのがあるのを知りました。
 老人クラブ、町内会、ボランティア関係にこういう保険制度があるということを周知していただきたいと思います。関係するところにパンフレットを配布していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 (エ) テーマ4 不安に感じる犯罪や子ども・女性の犯罪防止について

狩谷委員

 広島修道大学の狩谷です。
 不安に感じる犯罪ということで、特に女性の犯罪防止について先ほどあった、痴漢防止に対する対策と少し関係しているので、併せて意見を述べさせていただきます。
 最初に、令和4年、令和5年の行動計画もそうですが、特に子ども・女性への犯罪防止として掲げているところに、被害者となりうる女子大生という言葉や深夜勤務が多いという言葉が必ず使われていることに少し引っ掛かります。
 もちろん、特に性犯罪被害に遭いやすいということで、防犯意識を高めるということが長く対策として求められてきているのかもしれません。しかし、対策が必要なのは、犯罪被害者支援とも関係してきますが、むしろ加害者の方です。加害者になりうる人たちへのカウンセリングなど色々な対策もそろそろ進めていっていただきたいと思っています。
 というのも、特に公共交通機関の痴漢のことを大学で議論することも、学生と話をすることもありますが、その際、必ず「痴漢=冤罪被害」、会社員としての立場とか働く立場で満員電車に乗ったり、将来のことを考えたりしても、男子学生とかがよく言うのは、自分が冤罪被害者になるのではないかと。むしろ、そっちの方を気にする意見があります。広島修道大学は共学のため女子学生も男子学生も両方いますが、性犯罪とかそのあたりのことについての議論がすごくしづらい、若い人同士でもなかなか難しいというのを感じています。
 あとは、地域や家族の問題として考えるときに、性犯罪の被害や痴漢の被害に遭った被害者に対して、家族が自己責任を問うというか、本人が気をつけてなかったからそういう被害に遭ったということを言われてさらに傷ついたということもよく聞きます。もちろん防止対策として、当事者となりうる人たちへの対策が必要なことはよく分かるのですが、加害者や地域、周りの人たちも意識を変えていく、考えていくことも必要だと思います。
 警察の方からいただいたチラシにオトモポリスもあります。このアプリには、スマートフォンの画面を見せて痴漢に警告できる機能がありますが、これも、警告文が「やめてください。警察に通報します。」となっており、なんで痴漢に敬語を使わないといけないのか。全国的なことだと思うのですが、意見としてお伝えしますので、今後対策を一緒に考えていくことができればと思います。よろしくお願いします。​

​高​橋委員

 広島市青少年健全育成連絡協議会の高橋です。
 私は子どもの安全について、今、自分が行っていることについて述べさせていただきます。
 子どもの安全ということで、平成13年6月に池田小事件がありました。私は青少協の会長ですから、それを受けて7月1日からこれは学校を守らないといけないのではないか、学校へ簡単に侵入されるようではいけないのではないかということで、見守り表というものを作りました。今日は1月のものを持ってきたのですが、見守りは1月1日から12月31日までやっています。そして、見守りをしてハンコを押すようにしたのは、侵入者に対してこの学校では見守りをしている人がいるということを知らせるためにハンコを取るというように考えていただければと思います。
 平成13年7月からハンコを押して学校の見守りをしているということで、そこの小学校の校長先生が次の平成14年の新入生の入学式の時に、何人かを来賓として案内していただきました。そして、入学式の時に見ていると小さい子どもですから、椅子に座っても足をぶらぶらしているような格好で、これは一人で帰らせるのはちょっと危ないのではないかということになって、その時に10人ぐらい我々の仲間がいたのですが、それで手分けして連れて帰ろうということになりました。現在も続いていますが、14年4月から1年生を連れて帰っています。我々は4月だけという言い方をしていたのですが、地域の人が非常に安心されて、夏休みまでにしようと言っていたら、とうとう1年間になってしまって、現在20年続いていますが、何人かが毎日やっています。そうすると子どもは安心しますし、地域の親も安心ということで、これは全然やめられないわけです。
 それで本日私がお願いしたいのは、今私が着ているジャンパーを見ていただきたいので着て来ました。これは子どもの安全ということで、教育委員会で作っていただいたのではないかと思います。20枚ぐらい作っていただいたのですが、20枚では足りません。もっといるのです。私は100歳体操というのを集会所でやっています。月、火とやっており30人以上来られますが、その方にこれを着て帰っていただくのです。地域をあげて防犯活動をする、子どもの安全活動をするということをみんなに知っていただきたいと思います。
 とにかく毎日多くの人がやるという形をとりたいので、このジャンパーを作ってほしいわけです。そのために着て来ました。私が着ているのは、青崎小学校が150周年記念の時にコロナの関係であまり色々な行事ができなかった際に作っていただいたものです。後ろの子ども安全のところへ青崎を入れていますが、これを全員に着させています。枚数が足りないので、今日お願いして帰ろうと思いこれを着て来たわけです。
 子どもの安全は、口でどうこう言うのではなく、毎日とにかくやればいいのです。私はそう考えています。朝の登校時だけでなく一年生が下校する時もやります。これは私一人ではなく、10人ぐらいがそれぞれのコースに分かれて下校時に連れて帰っています。
 それから、日中も公園を見守りしています。当然、見守りをした私だけではなく、他の人も皆ハンコを押して回っています。地域をあげてみんなでやろうというような形をとっているのが青崎の現状です。
 ですから、私がお願いしたいのは、このジャンパーをもっと増やしていただきたい。100歳体操に来られるお年寄りの人に着て来て、着て帰ってくれといったら喜んで帰ってくれます。
 これはポイント制が非常にありがたい効果を発揮しています。子どもの安全にみんながかかわればポイントがもらえると、それから地域の人にも喜ばれるということで、私はこの着ているジャンパーを増やしていただきたい。そして、地域の大勢の人がかかわるというような形にもっていきたい。
 現在も続けていますが、我々は休むことができない。寝込んで足が痛いということが言えない。特に1年生は休むと問い詰めてくるわけです。無理してでも行くようにしているのが現状です。
 今後も続けるつもりですが、このジャンパーを作っていただいたり、色々なことでお願いして助けていただければ、もっと人数も増えるし、安全なまちづくりができると思います。
 私は、安全なまちづくりについて、子どものほうから出発したいと考えて活動しています。​

(オ) テーマ5 再犯防止施策について

​西田委員

 広島市地区保護司会連絡協議会の西田です。
 私が選んだテーマは再犯防止施策です。
 犯罪をして検挙された人に占める再犯者の割合は、近年上昇を続けています。安全で安心して暮らせる社会を構築する上で、再犯防止が大きな課題となっています。 本日の会議資料にもその内訳はしっかり書いていただいています。
 そこで、再犯した人が元々住んでいた地域、その家族、取り巻く環境といった個々の事情をよく知る地域の人々だからこそできることがあると思っています。この資料にも本当にたくさん載せていただいています。広島市においては、再犯防止や社会復帰への支援、そういう窓口がたくさんあり、本当にすごくいいと思います。
 地域で活動する保護司、更生保護関係者、民生委員、児童委員などと行政が連携して早期に再犯防止に取り組めるように協議会等を作っていただきたい。あと、色々な問題が出たときに行政の方でコーディネーターとなっていただきたい。例えば、保護観察対象者が、保護観察が終了したけど、仕事もないし、住むところもないということで、また再犯に手を染めてしまうということが往々にしてあります。ここ最近は、特に保護観察以外にも矯正施設から満期出所者が出てきて、出てきたのはいいけど、その周りも環境も随分変わって、生活する金もない、住む所もない、おまけに仕事もないという状況があります。広島市にはこれだけ色々な部署にそれぞれ担当者がいて活動されていると思うのですが、例えば、行政の色々な部署を誰かがまとめてコーディネートして、あなたはこういう事だったらこっちに行きなさいとかそういう話ができれば非常に助かると考えています。保護司としても、生活保護の相談はあそこに行きなさい、このことはここに行きなさいと言うのですが、広島市ぐらいの規模になると、対象者にはとっつきにくいだろうと感じています。
 もし、私がそういう立場になったら、例えば役所の一部署に行ったら全てそこで教えていただけるのであれば行くと思いますが、この問題はうちではないのであっちへ行ってくれということになるとなかなかうまくいきません。
 社会福祉協議会だったり、包括支援センターだったり、色々なところもあるので、地区のボランティアと一緒になって色々な個々の問題に取り組んで、再犯防止に努められたらいいかなと、これは市に早急にお願いしたいと思い意見を言いました。
 なかなかすぐは難しいかなと思いますが、それぞれの地区にそういう部署があって、そこで話をしながら再犯防止に努めていけたらすごく助かるなと思って意見を出させていただきました。​

(カ) テーマ6 歩行者と自転車の共存について

重藤委員

 市民委員の重藤です。
 私が安全面でいつも危ないと感じていることが二つあります。
 一つは自転車でまちを走るときで、とりわけ学校の登下校時の運転には自転車に気を付けています。
 二つ目は紙屋町、八丁堀地区など人通りの多いエリアの歩道を歩くときで、このときも自転車に最大限の注意を払いながら歩いています。
 自転車に対して、加害者にも被害者にもならないよう、よく気をつけていますが、今回は特に歩行者と自転車がさくそうする都心エリアで共存させるにはどうするかという観点から意見を申し上げたいと思います。
 基本的には、歩行者と自転車を分離させることが重要だと思いますが、スペース的にできない場所もありますので、そうした場所については、駐輪場の整備状況や歩行者、通行量などさまざまな条件を加味しながら、歩行者の安全性と自転車の利便性を両立させる必要があります。広島市では本通り、金座街、えびす通りなどの商店街内は10時から20時まで自転車通行禁止となっており、自転車の押し歩きをしている人が多くなっていますが、一方で、紙屋町、八丁堀地区内の相生通り、鯉城通り、中央通りなどの歩道では押し歩きをしている人はほとんどいないため、特に人が集中する交差点周辺であるとか、バス停付近においては、歩行者と自転車が接触事故を起こす危険性が非常に高くなっているように思います。
 こうした状況を改善して誰もが安心安全に歩ける環境にしていくことが、歩行者と自転車を共存させることだけでなく、まちの活性化の観点からも非常に重要ではないかと思っていまして、是非こうした場所での自転車の通行禁止、あるいは押し歩きを推進していただきたいというのが私の意見です。

​​(キ) テーマ7 本協議会の委員について

日山委員

 広島大学の日山です。
 「テーマ7 本協議会の委員について」ですが、委員のメンバーの中に若い世代の方にどうにかして就任していただけないかと考えています。
 先ほど狩谷委員からもお話がありましたが、痴漢の犯罪ということで被害に遭うといった場合に若い女性、不安に感じる犯罪の中で最も多い自転車盗の被害者も高校生ということを考えていくと、被害者対策にせよ、あるいは、加害者側への対策にせよ、同じ世代の人がどのようなものであれば実効性の高い対策がとれるのかということについて、私たちでは思いつかないようなそういったことも御意見としていただけるのではないかということで、若い世代の委員就任、それがなかなか難しいということであれば、意見聴取をする機会についても考えていただければと思っています。

ウ 10年を超える委員から10年間の委員就任についての感想や今後期待することについて

橋本委員

 市民委員の橋本です。一言御挨拶申し上げます。
 無事にG7広島サミットも終わって、自宅マンションに以前から設置されている幟町交番便りを拝見してみると、漫画で特殊詐欺注意のことも書かれていて、改めて警察の方々のありがたさを感じています。
 さて、脳裏に浮かぶのは幾つもある中で、特に再犯防止と犯罪被害者等支援の双方の体制作りをSDGsも盛り込み早速に固めていただいたことであります。ここで教わりましたことは、地域での今後の活動に生かしてまいりたいと考えています。
 この協議会に期待することとしましては、1点目に、南海トラフ地震やコロナ禍のようなことが起こった場合、災害に便乗して窃盗や特殊詐欺や性犯罪の起こる可能性が指摘されています。2点目に、現在、ChatGPTと生成AIのことが盛んに取り上げられ、リスクも検討され、6Gに進むと新たな犯罪も起こってくるかと思われます。成人年齢引き下げのように法改正があるかもしれません。しかし、きっとこの協議会で課題をこなしてくださることと期待しています。
 今一度振り返りますと、2020年、30%、202030と謳われていた当時、この協議会では既に女性委員、3割を満たしていました。先の大久保会長も現高野会長も毎回発言の機会を与えてくださり、他の委員の方々も耳を傾けてくださいましたこと、ありがたくお礼を申し上げます。事務局の皆様も要望に応じて質問や資料作成等の準備に前向きに対応してくださいましたこと、感謝申し上げます。
 10年間この協議会に関わらせていただきましたことは、すばらしい経験でありまして、私にとりまして大きな財産であります。
 結びに、ここに御支援、御参集の皆様、そしてここにいらっしゃった方々皆様の御健勝をお祈りいたしまして、心からのお礼の御挨拶とさせていただきます。
 本当にありがとうございました。

​高野会長​

 広島市立大学の高野です。
 10年前に着任して以来、広島市にも色々なことがあったと思います。最近では新型コロナが猛威を振るったことが1番大きかったと思いますが、現在はコロナ禍の収束に向かって、訪日外国人、旅行客もたくさん訪れるようになり、インバウンド需要も再び拡大してきたと思います。本市は国際平和文化都市で国内外から多くの人々が訪れて交流する場所を提供するような都市です。G7広島サミットも終わって、広島の知名度がすごく上がったと思います。そのため、広島市もますます発展することになるのではないかと思っています。
 ただ、社会環境が大きく変化する中ではうれしい面ばかりではなくて、犯罪の増加というような問題も大きく上がってきています。
 まだまだ目に見えるような安全が確保できているという確信ができるような状態にはなっていないかなと思っています。特殊詐欺のような新たな犯罪が高度化されており、ますますこういう犯罪が増えてくるのではないかと思っています。時代時代と移り変わっていく情勢を見据えて、行動計画も変えていき、ブラッシュアップさせていかなくてはならない、そういった必要性があるかなと考えています。
 後任として、本大学のサイバーセキュリティーの専門の先生が入ってくださると思いますので、今後は特殊詐欺、サイバーセキュリティーに関して知見をこの協議会に取り入れていただければと考えています。
 これからも、市民、事業者及び行政一丸となって犯罪の起こりにくい安全なまちづくりに取り組んでいただきまして、住みよい広島市を目指していただければと思っています。
 ありがとうございました。

(5) 閉会(11時30分)

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