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令和3年(2021年)8月17日(火曜日)
市民局文化スポーツ部文化振興課
文化財担当課長:平田
電話:082-504-2628
内線:2720
サッカースタジアム建設予定地における陸軍施設の遺構の保存方針等について
サッカースタジアム建設予定地は、戦前の中国軍管区輜重兵補充隊の施設跡地の一部(施設跡地は戦後の復興期に約2分の1は破壊され、残されている約2分の1の一部)が対象となっています。その建設予定地の内、スタンドの基礎工事部分については、遺構の現状保存が困難なことから止むを得ず記録保存することとしていますが、当該部分で検出した遺構については、次のとおり取り扱うこととしています(関係場所の位置図は参考のとおり)。
1 保存方針について
上記のスタンドの基礎工事部分における発掘調査は、スタジアム建設予定地(中央公園芝生広場)の1割強を対象とするものであり、残りの予定地の地下に存在すると考えられる遺構の大半は引き続き地中に保存されます。このため、今回の発掘調査で戦前の中国軍管区輜重兵補充隊施設などの全容を解明できるものではありませんが、将来において広島の歴史の解明に資するよう、詳細な図面や写真などによる記録保存を行っています。
また、戦前の広島の姿の一端を広く知ってもらえるよう、別紙の部分については、記録保存に加えて遺構の一部を切り取り、切り取った遺構は当面、発掘調査現場の収蔵施設に保管し、年度内に保存・活用の方策を定めることとしています。その上で、原則として、切り取りを行った後、順次、下層面の江戸期の調査に着手します。
2 保存や調査に係る要望について
発掘調査は、広島市文化財審議会委員の意見も踏まえて実施しており、戦前の中国軍管区輜重兵補充隊の施設跡地の残っている用地の一部を対象とするものですが、将来における全容解明に貢献する資料となるよう、記録保存に取り組んでいます。いただいた保存や調査に係る要望については、今回の記録保存に資するための参考とさせていただきます。
【添付資料】