つなぐ、地域の絆(きずな)

 町内会・自治会では担い手不足が課題となっています。そんな中、町内会・自治会の枠を越えて活躍する二つの団体に話を聞きました。

集合住宅の絆

画像

長寿園マンション男性会会長
吉田教二(よしだ きょうじ)さん(75)

発足のきっかけ

 マンションは住民同士の顔が見えづらく、もしもの時に助け合えるか気がかりでした。
 まずは男性同士気軽に交流を図ろうと、各階に住む男性に声をかけて会員を募ったのがきっかけです。自治会とは別の組織で、30・40代の会員もいて、夫婦や家族でも参加してくれています。

災害時の活動

 高齢者など自力では避難できない人の情報を会員で共有し、災害時には、会員が自分の階に住む避難困難者を助けることにしています。普段から避難困難者に声かけを心掛け、認知症に関する勉強会も開催しました。

画像

▲男性会の皆さん

地域の学校とも連携

 男性会として自治会行事に参加し、設営などの協力をしています。近隣の安田女子高等学校と自治会が主催する、住民同士の交流会にも参加しました。生徒が運営するけん玉やとんとん相撲などの体験ブースは、毎回大盛況で行事が活気づきます。
 今後も活動を続けていくには、協力してくれる団体とも連携すること、そして何より自分たちが無理なく楽しむことが大切だと思っています。

画像

▲交流会には高校生も体験ブース運営で参加

行事を通じて育む絆

画像

復興会メンバー
清木隆司(せいき たかし)さん(60)

発足のきっかけ

 従来は町内会で祭りを運営していましたが、担い手の高齢化が進み、祭りの規模が縮小される現状がありました。友人に相談する中で、「地域の祭りや行事を次世代に引き継ぎたい」との機運が高まり、町内会の枠を越えてメンバーを募り「復興会」を発足しました。

復興会の活動

 広瀬地域の行事(季節の祭りなど)の運営や運営支援をしています。例えば、広瀬神社春大祭では飲食屋台やこどもが遊べるブースを出し(下写真)、スポーツ大会では会場設営の手伝いをしました。

今後の目標

 多くの人に行事へ参加してもらい、まずは地域の活動に興味を持ってもらうことが大切だと思います。行事への参加をきっかけに少しずつ復興会の仲間も増え、お揃いのTシャツを作って活動するなどメンバーの絆も深まっています。地域活動に関心のある人は必ずいると思うので、行事を続ける中で仲間を増やし、さらに地域を盛り上げていきたいです。

画像


 区では、町内会・自治会をはじめ、男性会や復興会のような地域の皆さんの主体的なまちづくり活動を支援しています。まちづくりに関する相談は地域起こし推進課(電話、ファクス下)へ。

◆問い合わせ先:地域起こし推進課(電話504-2546、ファクス541-3835)

index