4年前にリニューアルした本館は、被爆者の視点で展示を構成し、「人の姿を感じてもらうこと」ができるよう、寄贈者から聞き取った遺品の背景情報、残された家族の苦しみや亡き人への思いなどを伝えるようにしています。
遺品一つ一つに、物語があり、寄贈者の中には、遺品の前で、家族の名前を呼び掛ける人もいらっしゃいます。展示品を通して、来館者が当時の人に思いをはせ、自分の感じたことと重ね合わせてもらうことで、より身近に捉え、二度と同じことを繰り返してはならないという考えを持つきっかけとなればと思います。今回紹介している展示はほんの一部です。館内で、被爆の実相に向き合ってください。