市は、地域ぐるみでの学校運営を進めるため、令和2年度から各学校に、「コミュニティ・スクール」を導入。令和4年度に全ての市立学校をコミュニティ・スクールとしました。
コミュニティ・スクールとは、校内に「学校運営協議会」を設置する学校のことです。同協議会は、地域住民や保護者などで構成。学校は、年4回程度、同協議会を開催し、学校運営の基本方針や目標の実現に向けた取り組みなどについて協議を行っています。
「自分たちのまちを愛する心」や「将来の地域社会を担う生き方や働き方について考える力」を育むため、今年度から各学校で、学校運営協議会と協議しながら、地域人材などを活用した教育(学校教育活動地域連携推進事業)を行っています(下に事例)。
学校と地域が連携を拡大することで、「地域とともにある学校づくり」が進み、さらには、「学校を核とした地域の活性化」につなげられていくことが期待されます。
学校運営協議会と協議しながら、「地域の自然・歴史」「伝統文化」「キャリア教育」の三つのテーマの中から地域人材などを活用した取り組みを行っています。
早稲田中学校(東区)防災士の資格を持つ地域の人を講師に、地域で起きた豪雨災害を踏まえた防災に関する授業を行いました。 避難方法などを学んだ生徒からは「自分も将来、防災士の資格を取って地域を守りたい」という感想が出るなど、地域社会の担い手としての責任感や道徳心が育まれました。
伝統と文化に対する関心や理解を深め、継承・発展への思いを育成するため、地域の華道家元と連携し、華道体験を行いました。
普段は触れる機会の少ない本物の「いけばな」を体験した生徒たちの生き生きとした表情を見て、講師も伝統継承の手応えを口にしていました。