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広島市ホームページ令和4年1月15日号トップページトピックス「広島市歌」をご存じですか

「広島市歌」をご存じですか

 昭和40(1965)年に市が選定した「広島市歌」。市役所本庁舎・区役所で流れる時報(オルゴール)などで使用されています。その成り立ちなどを紹介します。

平和と復興への願いを歌に

 広島市歌は、被爆20周年を転機に、市復興の原動力となった市民のたくましい意欲をさらに高めようと、歌詞を一般公募して選定されました。当時、歌詞の公募は大きな反響を呼び、市のみならず北海道や九州からも応募が寄せられたといいます。857点の応募作品は、選考委員会で審査し、市在住の西村福三(にしむら ふくぞう)氏(当時:戸坂小学校校長)の作品が選出されました。
 この入選作を一部補作した歌詞に、「オリンピック讃歌(開会用)」の作曲家・清水脩(しみず おさむ)氏が曲を付け、現在の広島市歌となりました。

広島市歌

作詞 西村福三  作曲 清水脩

嵐(あらし)に耐(た)えて 芽(め)をふいた
草木(くさき)は街(まち)の 力(ちから)です 平和(へいわ)を希(ねが)う
広島(ひろしま)の 輝(かがや)くみどり 咲(さ)く花(はな)を
今日(きょう)の心(こころ)に 刻(きざ)みましょう

流(なが)れとともに 伸(の)びてきた
デルタは街(まち)の 生命(せいめい)です 平和(へいわ)の都(みやこ)
広島(ひろしま)の 明(あか)るい道(みち)を 家(いえ)なみを
みんなの心(こころ)で 育(そだ)てましょう

明日(あす)への祈(いの)り こめて鳴(な)る
鐘(かね)こそ街(まち)の 望(のぞ)みです 平和(へいわ)を誇(ほこ)る
広島(ひろしま)の 文化(ぶんか)のひびき 歌声(うたごえ)を
世界(せかい)の心(こころ)に 贈(おく)りましょう


他にもあった広島市歌

過去「広島市歌」と同じ題名の曲があったことが分かっています。
(市が選定したものではありません)

■明治末期・大正初期
 明治22(1889)年に市が誕生した後、明治45・大正元(1912)年頃に「広島市歌」と呼ばれた曲がありました。地元の歯科医・矢田部藤吉(やたべ とうきち)氏が作詞し、広島の歴史的発展を詠み込んだその歌詞に感銘を受けた学習院教授・納所弁次郎(のうしょ べんじろう)氏が曲を付けたものです。

■昭和初期
 昭和4(1929)年、隣接していた七つの町村が市と合併したときにも、「広島市歌」は作られています。畑耕一(はた こういち)氏の作詞、永井建子(ながい けんし)氏の作曲によるもので、中国新聞社が市主催の昭和産業博覧会に協賛する目的で作成し、市に寄贈されました。

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◆問い合わせ先:広報課(電話504-2116、ファクス504-2067)

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