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広報紙「ひろしま市民と市政」

広島市ホームページ令和3年四季号 秋トップページ > 特集 原作は市立図書館で借りることができます

原作は市立図書館で借りることができます

 今回紹介する5作品は、原作本を市立図書館(下コード)で借りることができる作品の中で、次の4つの観点から選びました。
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●映画を映像文化ライブラリー(下記)のビデオコーナーで視聴できる(2作品)
●テーマが今年のニュースなどで関心を集めた(1作品)
●広島フィルム・コミッション(下記)がロケ地誘致などで支援した(3作品)
●映画が今年公開された(1作品)

動画配信サービスやレンタルビデオ店でも
 映画作品は、定額の動画配信サービスやお近くのレンタルビデオ店で借りて視聴することもできます。
 コロナ禍の秋、読書や映画鑑賞で、広島の魅力を再発見してみてはいかがでしょう。

映像文化ライブラリー

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1982年開館。広島にゆかりのある作品や平和をテーマにした作品など約750点を所蔵。鑑賞会などを開催しているほか、ビデオコーナーでの視聴もできる。
◆参加料など:ビデオコーナーでの視聴は30分につき100円
◆問い合わせ先:電話223-3525、ファクス228-0312
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広島フィルム・コミッション

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2002年設立。映画、テレビドラマ、CMなどあらゆるジャンルのロケーション撮影を誘致し、実際のロケをスムーズに進める支援を行っている。これまでに国内外約2,600件の制作支援の実績がある。今回紹介の下記3作品は撮影秘話も。
◆問い合わせ先:電話554-1811、ファクス554-1815
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青葉学園物語
映像文化ライブラリーのビデオコーナーで視聴できます

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原作:吉本直志郎(よしもと なおしろう) 出版年:1978〜1981年(ポプラ社)
監督:大澤豊 公開年:1981年

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 原爆で家族を亡くした子どもたちが生活する青葉学園。昭和28年の広島で、ガキ大将の和彦をリーダーとするわんぱく6人組を中心に、はつらつと生きる子どもたちの姿を描く。原作は、著者が11歳から18歳までを過ごした「広島戦災児育成所」の出来事を描いた全5冊のシリーズ。「右向け、左!」は第1作目。

黒い雨
テーマが今年のニュースなどで関心を集めました

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©株式会社今村プロダクション

原作:井伏(いぶせ)鱒二(ますじ) 出版年:1966年(新潮社)
監督:今村昌平 公開年:1989年

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広島県東部に暮らす閑間(しずま)重松(しげまつ)は、黒い雨を浴びた姪の矢須子(やすこ)の縁談をまとめようとしていたが、被爆した隣人が相次いで亡くなり、病魔は矢須子の体にも忍び寄る…。原爆がもたらす悲劇を静かな語り口で伝える。

父と暮せば
映像文化ライブラリーのビデオコーナーで視聴できます
広島フィルム・コミッションがロケ地誘致などで支援しました

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©2004「父と暮せば」パートナーズ

原作:井上ひさし 出版年:1998年(新潮社)
監督:黒木和雄 公開年:2004年

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被爆から3年後の広島、図書館に勤める美津江は、生き残ったことに負い目を感じ、恋愛からも遠ざかろうとしていた。そんな美津江の前に父の幽霊が現れ、あの手この手で娘の恋を成就させようとする…。

広島フィルム・コミッション撮影秘話
原爆ドームの世界遺産登録後、ドーム内で初めてクレーン撮影が行われた作品。7時間にわたる撮影が、出来上がった映画では10秒ほどのシーンとなっており、映画撮影のこだわりや、秒単価の高さが感じられます。

夕凪(なぎ)の街 桜の国
広島フィルム・コミッションがロケ地誘致などで支援しました

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©2007「夕凪の街 桜の国」製作委員会

原作:こうの史代(ふみよ) 出版年:2004年(双葉社)
監督:佐々部清 公開年:2007年

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男性から愛の告白をされながらも、幸せと思うことに負い目を感じ、原爆症で逝ってしまう皆実を描いた「夕凪の街」。皆実の姪にあたる七波(ななみ)が広島を訪れ、母や皆実の人生に思いを巡らす「桜の国」。原作漫画を基に、受け継がれていくヒロシマの記憶を描く。

広島フィルム・コミッション撮影秘話
原爆の子の像の前で、合唱する修学旅行の小学生たちに遭遇した監督やスタッフが感激して泣き出したことがありました。また、この映画をきっかけに、ロケ地となったポップラ通り(基町環境護岸)で川辺の野外上映会がスタート。夏の風物詩になっています。

ドライブ・マイ・カー
映画が今年公開されました
広島フィルム・コミッションがロケ地誘致などで支援しました

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©2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

原作:村上春樹 出版年:2014年(「女のいない男たち」に収録)(文藝春秋)
監督:濱口竜介 公開年:2021年

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妻の突然の死に、喪失感と妻の残した秘密に苛(さいな)まれていた演出家で俳優の夫。演劇祭が行われる広島で専属ドライバーと過ごすうちに、これまで目を背けていたことに気付いていく。
第74回カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞を受賞。
平和記念公園、中工場など市内各地で撮影。デジタルロケ地マップはフィルム・コミッションホームページで。
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広島フィルム・コミッション撮影秘話
役者たちが野外稽古を行うシーンは平和記念公園で撮影されました。瞬間、奇跡的な日射しに包まれ、柔らかな秋の光が印象的なシーンとなりました。その時に同公園で集めた落ち葉がクライマックスの劇場の舞台に敷き詰められています。

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