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平成24年度 学会発表
学会発表一覧
学会発表は、行った調査・研究の目的や結果を多くの専門家の前で公表することにより客観的な評価を受けることができ、調査・研究をさらに充実したものにするために極めて重要です。
題目 | 内容 | 所属 |
2004年から2011年の広島市におけるヒトパレコウイルス3型の分離状況と遺伝子解析 | 2004年から2011年に広島市において検出されたヒトパレコウイルス3型の発生状況および遺伝子の解析を行った。検出年ごとに別のクラスターを形成し、過去の流行株から次の流行株へ分岐していることが確認できた。 | 生物科学部 |
広島市域の土壌中ダイオキシン類調査結果 | 広島市の土壌230地点についてダイオキシン類の調査を実施し、一般環境調査および発生源周辺調査の平均値を比較した。また、「小中学校」および「公園等」に分類して比較解析した。その結果を報告した。 | 環境科学部 |
広島市で同時期に確認されたボツリヌス症2事例について | 2011年に発生したボツリヌス症2事例の検査対応について概説した。 | 生物科学部 |
広島市におけるRSウイルスの流行状況と遺伝子解析 | 感染症発生動向調査事業において採取された呼吸器疾患患者検体について、G遺伝子領域のダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した。 | 生物科学部 |
学会発表 詳細 24_01
学会名 | 第60回日本ウイルス学会学術集会 |
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日時 | 平成24年11月13日~15日 |
場所 | 大阪市 |
発表者 | 山本 美和子 |
演題名 | 2004年から2011年の広島市におけるヒトパレコウイルス3型の分離状況と遺伝子解析 |
内容 | ヒトパレコウイルス3型(HPeV-3)は、呼吸器、消化器、神経系など種々の疾患を伴う患者から分離される。我が国では2006年、2008年および2011年の夏期に、乳児を中心に全国的に流行した。広島市においても全国と同様に流行が確認された。患者の多くは3ヵ月未満の乳児であり、主要症状は発熱であった。系統樹解析の結果、HPeV-3は一部の株を除き、検出年ごとに別のクラスターを形成したが、過去の流行株から次の流行株が分岐していた。流行株が患者間で維持され、変異を蓄積し、次の流行を起こしてきたと考えられた。 |
学会発表 詳細 24_02
学会名 | 第39回環境保全・公害防止研究発表会 |
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日時 | 平成24年11月21日~22日 |
場所 | 熊本市 |
発表者 | 村野 勢津子 |
演題名 | 広島市域の土壌中ダイオキシン類調査結果 |
内容 | 平成12年度から平成23年度までの広島市域の土壌中ダイオキシン類の調査結果は、230地点すべてで環境基準を達成していた。また、土壌に関しては、他媒体への影響等の調査を開始する目安となる調査指標値(250 pg-TEQ/g)が定められているが、この指標値を超える地点もなかった。 調査区分で比較した場合、一般環境調査(150地点)のTEQ平均値に比べて発生源周辺調査(80地点)のTEQ平均値の方が高かった。 調査地点を「小中学校」と「公園等」に分類して異性体総濃度を比較した結果、ダイオキシン等(PCDDs + PCDFs)、DL-PCBsともに「小中学校」に比べて「公園等」の濃度は高かった。 この濃度の差は、発生源からの寄与の大きさの違いだけでなく、「小中学校」と「公園等」の土質に違いがあることが影響している可能性も考えられる。 |
学会発表 詳細 24_03
学会名 | 平成24年度地域保健総合推進事業「中国四国地域ブロック地域専門家会議(微生物部門)」 |
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日時 | 平成25年1月10日 |
場所 | 広島市 |
発表者 | 築地 裕美 |
演題名 | 広島市で同時期に確認されたボツリヌス症2事例について |
内容 | 2011年、本市においてボツリヌス症2事例が同時期に発生した。喫食調査等が行われたが、2事例ともに喫食した食品との因果関係が不明で、感染源および感染経路の特定はできなかった。毒素試験および遺伝子検査等の結果から、2事例ともA型ボツリヌス菌であったが、毒素遺伝子型およびboNT/A遺伝子クラスター型が違っており、異なる株であることから2事例に関連性はないと考えられた。 |
学会発表 詳細 24_04
学会名 | 第15回地域保健研究会(第1分科会) |
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日時 | 平成25年2月4日 |
場所 | 広島市 |
発表者 | 田中 寛子 |
演題名 | 広島市におけるRSウイルスの流行状況と遺伝子解析 |
内容 | 2008年11月から2012年10月までの間に感染症発生動向調査事業において採取された呼吸器疾患患者検体について、Real Time-PCRでRSウイルスを検出し、G遺伝子領域のダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した。今回の調査により、2008年以降広島市において流行していたRSVは、サブグループAの遺伝子型NA1とサブグループBの遺伝子型BAがほとんどを占めていたことがわかった。これらは年を隔てても遺伝子配列に大きな差はなく、2008年から2012年までの間同系統のRSVが流行を続けていることが示唆された。また2012年に広島市では初めてサブグループAの遺伝子型ONも検出された。 |