学会発表一覧
学会発表は、行った調査・研究の目的や結果を多くの専門家の前で公表することにより客観的な評価を受けることができ、調査・研究をさらに充実したものにするために極めて重要です。
学会発表 詳細 23_01
学会名 |
第57回中国地区公衆衛生学会 |
日時 |
平成23年8月24日~25日 |
場所 |
広島市 |
発表者 |
阿部 勝彦 |
演題名 |
ノロウイルスの分子疫学解析について |
内容 |
ノロウイルス(NoV)はG2/4が流行の主流で、2010年もその優位性はかわらなかった。P2ドメイン解析の結果、G2/4は大きく3つのクラスターに分類され、2006bクラスターに属する株が最も多かった。P2ドメインを含むアミノ酸配列から分子モデルをつくり、事例数の多さで重要なアミノ酸置換部位を推定した結果、10以上の事例で原因となった株にはP2ドメインの中でも特定の部位にアミノ酸置換が存在し、その部位が特に重要なことが示唆された。 |
学会発表 詳細 23_02
学会名 |
全国公衆衛生獣医師協議会 |
日時 |
平成23年9月2日 |
場所 |
東京都 |
発表者 |
阿部 勝彦 |
演題名 |
ノロウイルスの分子疫学解析について |
内容 |
ノロウイルス(NoV)は小児感染性胃腸炎、高齢者施設等の集団感染症や食中毒等の最も重要な原因ウイルスである。2006年の流行以降、多くがG2/4であったことが明らかにされている。今回、NoV遺伝子のカプシド蛋白質をコードするORF2のP2ドメインの遺伝子解析を行い、分子モデルによる検討を行ったところ、10以上の事例で原因となった株にはP2ドメインの中でも特定の部位にアミノ酸置換が存在した。 |
学会発表 詳細 23_03
学会名 |
第81回日本感染症学会西日本地方会学術集会 |
日時 |
平成23年10月6日~8日 |
場所 |
北九州市 |
発表者 |
阿部 勝彦 |
演題名 |
広島市におけるノロウイルスG2/4のカプシドタンパク質P2ドメインの解析 |
内容 |
2006~2010年に検出されたノロウイルス(NoV)G2/4を対象としてP2ドメインを含む領域をPCRで増幅後、ダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した。分子モデル作成は、蛋白質構造データバンクに登録されているNoV G2/4のカプシドPドメイン結晶構造(2OBR.pdb)をモデルテンプレートとして、2量体分子モデルを構築し、P2ドメイン上のアミノ酸置換部位を確認した。10以上の事例で原因となった株にはP2ドメインの特定の部位にアミノ酸置換が存在した。 |
学会発表 詳細 23_04
学会名 |
平成23年度獣医学術中国地区学会 |
日時 |
平成23年10月15日~16日 |
場所 |
広島市 |
発表者 |
阿部 勝彦 |
演題名 |
広島市内の保育園を中心とした麻疹集団感染事例 |
内容 |
2011年1月に広島市内保育園を中心とした麻疹集団感染事例が発生した。当事例はフィリピンから帰国した保育園児を初発とし、園児が通う保育園の園児、保育士、その他地域住民に感染が拡大したもので、患者から麻疹ウイルスD9型が検出された輸入麻疹による集団感染事例である。海外で流行している麻疹が国内に持ち込まれると、ワクチン未接種者等の感受性者にたちまち感染が拡大する危険性がある。 |
学会発表 詳細 23_05
学会名 |
第38回環境保全・公害防止研究発表会 |
日時 |
平成23年11月28日~29日 |
場所 |
青森市 |
発表者 |
村野 勢津子 |
演題名 |
広島市域の底質汚染の起源解析 |
内容 |
平成14年度から平成22年度までの広島市の底質試料について、ダイオキシン類の同族体・異性体組成比から汚染源をケミカルマスバランス(CMB)法により解析した。
その結果、過去に使用された除草剤およびPCB製品の影響を強く受けていることがわかった。
PCB製品の影響が特に強かった広島湾等の海域について、T-PCBの同族体組成をCMB法により再解析し、各種PCB製品からの寄与率を算出した。
その結果、各種PCB製品からの汚染源寄与パターンが、広島湾の東側にある海田湾中央および金輪島南のグループと、広島湾の中央から西側にある江波沖および17番地点(井口港沖)のグループに二分されることがわかった。 |
学会発表 詳細 23_06
学会名 |
第14回地域保健研究会(第1分科会) |
日時 |
平成24年2月6日 |
場所 |
広島市 |
発表者 |
築地 裕美 |
演題名 |
広島市で発生したボツリヌス症について |
内容 |
2011年、本市において同時期にボツリヌス症が2事例発生した。喫食状況等の調査結果から、2事例とも喫食した食品との因果関係が不明であり、感染源および感染経路の特定はできなかった。また、毒素試験および遺伝子検査等の結果から、2事例ともA型ボツリヌス菌であったが、毒素のクラスター型が異なっており、2事例に関連性はないと考えられた。 |