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平成20年度 学会発表

ページ番号:0000000176 更新日:2010年2月22日更新 印刷ページ表示

学会発表一覧

 学会発表は、行った調査・研究の目的や結果を多くの専門家の前で公表することにより客観的な評価を受けることができ、調査・研究をさらに充実したものにするために極めて重要です。

題目 内容 所属
接触者健診における判定保留時の陰性コントロール値の検討  平成19年4月から結核患者の接触者に対して当所で行ったQFT検査について、判定結果と陰性コントロール値の相関について検討した。 生物科学部
広島市域におけるヒトメタニューモウイルスの発生動向  2006年1月から2008年4月までに、広島市感染症発生動向調査事業により採取された呼吸器感染症患者の検体から検出したヒトメタニューモウイルスの発生動向について調査した。 生物科学部
QFT検査における陰性コントロール値の検討  当所で行ったQFT検査について、判定結果とNil値の相関について検討した。 生物科学部
ヒトアデノウイルス3型分離株の制限酵素切断解析結果  1982年4月から2004年12月までの22年9ヶ月間に分離・同定された、ヒトアデノウイルス3型分離株の制限酵素切断解析を行った。 生物科学部
2006年~2008年に広島市で流行しているNorovirus G2/4の分子疫学について  2006年5月~2008年4月に検出された Norovirus G2/4の分子疫学解析を行った。 生物科学部
広島市域におけるヒトメタニューモウイルスの発生動向  2006年1月から2008年4月までに、広島市感染症発生動向調査事業により採取された呼吸器感染症患者の検体から検出したヒトメタニューモウイルスの発生動向について調査した。 生物科学部

学会発表 詳細 20_01

学会名 第5回結核診断技術研究会
日時 平成20年4月23日
場所 東京都
発表者 末永 朱美
演題名 接触者健診における判定保留時の陰性コントロール値の検討
内容  平成19年4月から結核患者の接触者に対して当所で行ったQFT検査について、判定結果と陰性コントロール値の相関について検討した。その結果、現在陰性コントロール値に対する有効基準や正常値などは示されていないが、その基準は検討すべきであると考えられた。

 学会発表 詳細 20_02

学会名 第54回中国地区公衆衛生学会
日時 平成20年8月27日~28日
場所 広島市
発表者 山本 美和子
演題名 広島市域におけるヒトメタニューモウイルスの発生動向
内容  2006年1月から2008年4月までに、広島市感染症発生動向調査事業により採取された呼吸器感染症患者の検体から検出したヒトメタニューモウイルスは、2006年392検体中41検体、2007年319検体中24検体、2008年(4月まで)117検体中19検体であった。2月から4月に多く検出される傾向にあり、主な臨床症状は発熱で、平均最高体温は39.3℃であった。その他、肺炎等の下気道炎症状や、咽頭炎等の上気道炎症状も見られた。

学会発表 詳細 20_03

学会名 第54回中国地区公衆衛生学会
日時 平成20年8月28日
場所 広島市
発表者 末永 朱美
演題名 QFT検査における陰性コントロール値の検討
内容  当所で行ったQFT検査について、判定結果とNil値の相関について検討した。Nil値を平均以上と以下の群に分け、それぞれについて陽性率、判定保留率を全体の群と比較した。その結果Nil値がある一定の値以上で判定保留率が有意に上昇した。

学会発表 詳細 20_04

学会名 平成20年度日本獣医公衆衛生学会(中国)
日時 平成20年10月11日~12日
場所 米子市
発表者 池田 義文
演題名 ヒトアデノウイルス3型分離株の制限酵素切断解析結果
内容  1982年4月から2004年12月までの22年9ヶ月間に、15種類、2,115株のヒトアデノウイルス(Ad)が分離・同定された。このうちAd3型は763株(36.1%)で最も多かった。Ad3型の臨床診断名別分離株数は咽頭結膜熱230株、流行性角結膜炎89株の順に多かった。制限酵素別の泳動パターンは、BamH1、Bcl1、Bgl2およびHind3で1種類、Sal1、Sma1およびXho1で2種類に分けられた。標準株と同じパターンを示したのはHind3が全株、Sal1が56株中3株で、その他の株は全て標準株とは異なり、Xho1では1株が新しいパターンであった。7種類の制限酵素の泳動パターンから56株中47株はAd3a型に、5株はAd3a2型に、3株はAd3a3型に、Xho1で新しいパターンを示した1株はAd3a型に属する新しい遺伝子型に分類された。2006年および2008年夏期に、広島市においてHPeV-3が多く検出され、全国の検出率の半数以上を占めた。その発生状況やウイルス遺伝子の解析等を行った。その結果、HPeV-3は流行時期があること、患者は生後3ヵ月までの乳幼児が多いこと、ほとんどの患者で発熱を認めるが、胃腸炎、呼吸器症状、発疹、神経系症状等さまざまな症状を呈することが分かった。

学会発表 詳細 20_05

学会名 第29回日本食品微生物学会
日時 平成20年11月12日~13日
場所 広島市
発表者 阿部 勝彦
演題名 2006年~2008年に広島市で流行しているNorovirus G2/4の分子疫学について
 2006年5月~2008年4月に検出されたNVのORF2 上流の保存領域G2-SKF/G2-SKR(282bp)ではほぼ同一のG2/4が検出され、アミノ酸配列は100%同一であった。より詳細に解析する目的で、ORF2のP2ドメイン領域(可変領域)G2-5a/G2-2Ra(571bp)の遺伝子解析を行ったところ、可変領域では異なるアミノ酸配列、塩基配列をもつことが分かった。さらに、アミノ酸配列で14のサブタイプに分けることができ,発生時期により別のサブタイプに変わっていき、同じサブタイプが再び現れることは1つのサブタイプを除いてはなかった。G2/4が事例の大半を占める事態が続いている現在は、保存領域と共に可変領域を解析する必要性があることが明らかとなった。

学会発表 詳細 20_06

学会名 第78回日本感染症学会西日本地方会学術集会
日時 平成20年12月5日~6日
場所 広島市
発表者 伊藤 文明
演題名 広島市域におけるヒトメタニューモウイルスの発生動向
内容  hMPV遺伝子は、2006年は392検体中41検体(11%)、2007年は319検体中24検体(7.5%)から検出された。2006年は3月をピークとして、1月から8月まで検出された。2007年は2月から12月までほぼ通年検出された。2008年は3月が多く検出されている。3年間を通じて見ると、2月から6月に多く検出される傾向にあった。
 塩基配列では、大きくgroupA,B(gA,gB)の二つに分類され、2006年の2月から8月までは gAで、2007年は7月までは gBのみで12月まで検出され、9月からは gAが検出され始め、2008年の1月以降は gAのみで、gAと gBが交互に流行している可能性が考えられた。