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平成18年度 学会発表

ページ番号:0000000174 更新日:2010年2月22日更新 印刷ページ表示

学会発表一覧

 学会発表は、行った調査・研究の目的や結果を多くの専門家の前で公表することにより客観的な評価を受けることができ、調査・研究をさらに充実したものにするために極めて重要です。

題目 内容 所属
Campylobacter fetusが検出された壊死性筋膜炎および化膿性脊髄炎の2症例   Campylobacter fetus は多彩な疾患原因となることが知られている。今回、我々は、壊死性筋膜炎および化膿性脊髄炎患者から本菌が分離された事例の確認検査を行った。  生物科学部
腸管出血性大腸菌O157:H7感染事例由来株の分子疫学的解析法の検討―MLVA法とPFGE法の比較―   Keysらのプライマーを加えたMLVA法をPFGEサブタイプの異なる菌株に適用し、PFGEの解析結果と比較した結果、疫学解析手法としての有用性が認められた。  生物科学部
カキ混合検体からのノロウイルス濃縮操作におけるアミラーゼ処理の有用性  現行のカキからのノロウイルス検出法には、検出感度、簡便性、定量性などに問題があることから、アミラーゼによるカキのグリコーゲンの消化を導入した新たな方法を検討した結果、良好な結果を得ることができた。 生物科学部

学会発表 詳細 18_01

学会名 衛生微生物技術協議会第27回研究会
日時 平成18年7月6日
場所 札幌市 
発表者 石村 勝之
演題名 Campylobacter fetus が検出された壊死性筋膜炎および化膿性脊髄炎の2症例
内容  C. fetus subsp. fetusはヒツジやウシ、またヒトの流産菌として古くから知られているが、稀に、敗血症や髄膜炎、関節炎など、他に多彩な疾患がみられる病原細菌である。我々は、2001年および2002年に病院においてC. fetus subsp. fetusを病巣部位より分離した壊死性筋膜炎および化膿性脊髄炎の2症例についての同定確認検査を経験した。その概要と分離菌株の性状について報告した。

学会発表 詳細 18_02

学会名 衛生微生物技術協議会第27回研究会
日時 平成18年7月6日
場所 札幌市
発表者 石村 勝之
演題名 腸管出血性大腸菌O157:H7感染事例由来株の分子疫学的解析法の検討―MLVA法とPFGE法の比較―
内容  STEC感染症においてPFGEによる解析はdiffuse outbreakの探知に有用であるが、迅速で解析能の高い他の疫学的解析法が使用できれば、より精度の高い菌株識別が期待できパルスネット解析情報の有用性が一層高まる。昨年度、我々はサブタイプND、2a、ND型を示すSTEC0157:H7株を用いてMulti-Locus Variable-Number Tandem-Repeats Analysis(MLVA)法の予備的検討を行った。今回はMLVAの解析性の向上と評価のため、 Keysらのプライマーを加えたMLVA法を異なったPFGEサブタイプの菌株に適用した。PFGE解析結果と比較した結果、その解析能の有用性が認められた。

学会発表 詳細 18_03

学会名 第54回日本ウイルス学会学術集会
日時 平成18年11月19日~21日
場所 名古屋市
発表者 野田 衛
演題名 カキ混合検体からのノロウイルス濃縮操作におけるアミラーゼ処理の有用性
内容  現行のカキからのノロウイルス検出法には、検出感度、簡便性、定量性などに問題があることから、その改良が望まれています。私たちは、複数のカキを混合した検体からノロウイルス(NV)を濃縮する際にアミラーゼ(AM)によるグリコーゲンの消化を利用した新しい方法(AM-混合法)を開発しました。この方法の有用性を、AM消化を行わない場合およびカキを個体別に検査する場合と比較した結果、AM-混合法は他の2法と比較して、セカンドリアルタイムPCR法で高いNV検出率を示し、陽性コントロ-ルcDNA添加実験で、検体のPCR阻害作用を受けにくく、添加量に近い定量値を示しました。さらに、>0コピー/系を陽性としたリアルタイムPCR法の結果とセカンドリアルタイムPCR法の結果の一致率はAM-混合法が最も高い結果が得られました。以上の結果から、AM-混合法はカキ混合検体からのNV濃縮法として有用と考えられました。
説明資料 説明資料(広島市衛生研究所年報) [PDFファイル/64KB]

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