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平成16年度 学会発表
学会発表一覧
学会発表は、行った調査・研究の目的や結果を多くの専門家の前で公表することにより客観的な評価を受けることができ、調査・研究をさらに充実したものにするために極めて重要です。
題目 | 内容 | 所属 |
有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について | 今回、広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を年4回行ったので、その調査結果を報告した(第13回環境化学討論会)。 | 環境科学部 |
有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について | まず、防汚剤の歴史について説明し、現在の船底防汚剤に至るまでの問題点を明らかにした。次に、現在の防汚剤について説明し、すでに各地で汚染が始まっていることを紹介した。最後に、当所で平成14年度から行っている、広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤の調査結果について説明した(平成16年度大気環境学会、廃棄物学会、日本水環境学会合同講演会)。 | 環境科学部 |
市販キットによる食品中の毒物等の簡易検査法について | 食品に対する健康危機管理検査体制整備の一環として、アジ化ナトリウム、シアン、有機りん系農薬の3種の市販検査キットを用い、現場における毒物等の簡易・迅速な検査法を検討した。 | 生活科学部 |
志賀毒素遺伝子stx1,stx2のリアルタイムPCR法による毒素型別およびSSCP法による遺伝子型別 | 腸管出血性大腸菌O157の検査が従来に比べて改善された。 | 生物科学部 |
リアルタイムPCR-SSCP法による志賀毒素の毒素型別および遺伝子型別法の確立 | 腸管出血性大腸菌O157のより簡単な検査法を確立した。 | 生物科学部 |
四重極型GC/MSによるPCBの分析方法の検討及び底質中PCBの起源推定 | 環境省の「外因性内分泌攪乱化学物質調査暫定マニュアル」を基に、海域底質を試料としてPCB分析法の検討を行った。また、実試料中のPCB濃度を反映する各PCB製品の寄与率を算出した。 | 環境科学部 |
広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について | 当所では、平成14年度から広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を行っている。今回は、初年度に行ったイルガロール、M1、ジウロンの水質調査結果を中心に報告した(第28回瀬戸内海水質汚濁研究公害研会議)。 | 環境科学部 |
広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤による底質の汚染状況について | 当所では、平成14年度から広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を行っている。今回は、底質の調査結果について報告した(第39回日本水環境学会年会)。 | 環境科学部 |
学会発表 詳細 16_01
学会名 | 第13回環境化学討論会 |
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日時 | 平成16年7月7日~9日 |
場所 | 静岡市 |
発表者 | 常政典貴 尾川 健 今村光徳 岡村秀雄 |
演題名 | 有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について |
内容 | 従来から使用されてきた船底防汚剤(有機すず剤)は、その毒性と蓄積性から問題となり、新規防汚剤に代わりつつあるが、早くもそれらによる海域の汚染が広がっている。 今回、広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を年4回行ったので、その調査結果を報告する。 水質試料を分析した結果、ジウロンのみが検出された。 表層が下層より高い値を示した。 水温が高い季節の方が低い季節より高い値を示した。 調査の結果、マリーナと港で濃度が高く、海域の環境基準点で低かったこと、また河川からは検出されなかったことから、発生源は港とマリーナと考えられた。 |
学会発表 詳細 16_02
学会名 | 平成16年度大気環境学会、廃棄物学会、日本水環境学会合同講演会 |
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日時 | 平成16年7月23日 |
場所 | 松山市 |
発表者 | 常政典貴 岡村秀雄 |
演題名 | 有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について |
内容 | 従来から使用されてきた船底防汚剤(有機すず剤)は、その毒性と蓄積性から問題となり、日本では事業者の自粛や行政指導により、平成9年以降TBT含有塗料の製造は中止されている。また世界的には、国際海事機関(IMO)の小委員会である海洋環境保護委員会(MEPC)で、2008年からの使用禁止が決議され、全面禁止に向けて動き始めている。 講演会では、まず防汚剤の歴史について説明し、現在の船底防汚剤に至るまでの問題点を明らかにした。次に、現在の防汚剤について説明し、すでに世界各地で汚染が始まっていることを紹介した。最後に、広島市衛生研究所で平成14年度から行なっている、広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤の調査結果について説明した。 |
学会発表 詳細 16_03
学会名 | 第50回中国地区公衆衛生学会 |
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日時 | 平成16年8月27日 |
場所 | 広島市 |
発表者 | 中島 三恵 |
演題名 | 市販キットによる食品中の毒物等の簡易検査法について |
内容 | 食品に対する健康危機管理検査体制整備の一貫として、アジ化ナトリウム、シアン、有機りん系農薬の3 種の市販検査キットを用い、現場における毒物等の簡易・迅速な検査法を検討した。コーヒー、茶、牛乳、炭酸飲料、果汁入り飲料の5 種液状食品について各キットへの適用を試みたところ、いずれも簡易かつ短時間に当該物質の確認ができ、現場への適用も十分可能と思われた。また、シアンについては、固相カラムで食品由来の着色成分を除去することにより、判定が容易となった。今後は、多様な状況に対応するため、本法についての固形食品への適用について検討が必要と考える。 |
学会発表 詳細 16_04
学会名 | 第25回日本食品微生物学会学術総会 |
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日時 | 平成16年9月28日~29日 |
場所 | 東京都 |
発表者 | 下村 佳 古田喜美 石村勝之 吉野谷進 谷口正昭 萱島隆之 河本秀一 松本 勝 荻野武雄 |
演題名 | 志賀毒素遺伝子stx1,stx2のリアルタイムPCR法による毒素型別およびSSCP法による遺伝子型別 |
内容 | 数年前、話題になった腸管出血性大腸菌O157という菌はまだ記憶に新しいかと思います。 この菌は、食肉を汚染していることが多く、汚染された食肉を十分に加熱しないで食べることで発症します。 私たちは、この腸管出血性大腸菌が産生する2つの毒素の検出と型別を、リアルタイムPCR法と呼ばれる方法で志賀毒素遺伝子を検出することにより調べました。その結果、3時間かかっていた検査が、わずか1時間で実施でき、毒素の型別も同時にできるようになりました。また、同じ毒素でも遺伝子の塩基配列がわずかに違うのですが、その違いをSSCP法とよばれる方法で見分けることができるようになりました。これらの方法を用いることで、腸管出血性大腸菌の検査が早く確実に行えるようになり、菌の鑑定が行いやすくなりました。 |
学会発表 詳細 16_05
学会名 | 平成16年度日本獣医三学会・日本獣医公衆衛生学会 |
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日時 | 平成16年10月2日~3日 |
場所 | 松江市 |
発表者 | 古田喜美 下村 佳 石村勝之 吉野谷進 谷口正昭 萱島隆之 河本秀一 松本 勝 荻野武雄 |
演題名 | リアルタイムPCR-SSCP法による志賀毒素の毒素型別および遺伝子型別法の確立 |
内容 | 腸管出血性大腸菌O157と呼ばれる菌を耳にしたことがある人もおられると思います。この菌は、腸管出血性大腸菌が含まれる肉を、十分に加熱しないで食べることによります。 私たちは、この腸管出血性大腸菌が産生する毒素の型別を、リアルタイムPCR法と呼ばれる方法で志賀毒素遺伝子を検出することにより調べました。 その結果、わずか1時間で、毒素の型別ができるようになりました。同じ毒素でも遺伝子の塩基配列がわずかに違うのですが、その違いをSSCP法とよばれる方法で見分けることができるようになりました。これらの方法を用いることで、腸管出血性大腸菌の検査が早く確実に行えるようになります。 |
学会発表 詳細 16_06
学会名 | 第31回環境保全・公害防止研究発表会 |
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日時 | 平成16年11月4日~5日 |
場所 | 東京都 |
発表者 | 松木 司 矢野泰正 今村光徳 |
演題名 | 四重極型GC/MSによるPCBの分析方法の検討及び底質中PCBの起源推定 |
内容 | 環境省の「外因性内分泌攪乱化学物質調査暫定マニュアル」を基に、海域底質を試料としPCB 分析法の検討を行った。四重極型GC/MS 測定の場合、硫酸処理とシリカゲル処理の精製では、良好なクロマトグラムが得られなかった。DMSO/ヘキサン分配を検討し、追加したところ状況が改善され、測定値も高分解能GC/MS 測定のものとほぼ一致するものとなった。 PCB 製品のKC300~KC600 を起源とし、実試料中のPCB の起源推定を行った。各々の同族体組成比から重回帰分析を行ったところ、精度の高い重回帰式が得られ、理論値は実測値とほぼ一致した。また、実試料中のPCB 濃度を反映する各PCB 製品の寄与率を算出することができた。 |
学会発表 詳細 16_07
学会名 | 第28回瀬戸内海水質汚濁研究公害研会議 |
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日時 | 平成17年1月28日 |
場所 | 松山市 |
発表者 | 常政典貴 上野博昭 今村光徳 岡村秀雄 |
演題名 | 広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤による海域の汚染状況について |
内容 | 従来から使用されてきた船底防汚剤(有機すず剤)は、その毒性と蓄積性から問題となり、新規防汚剤に代わりつつあるが、早くもそれらによる海域の汚染が広がっている。 当所では、平成14年度から広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を行っている。今回は、初年度に行なったイルガロール、M1、ジウロンの水質調査結果を中心に報告する。 水質試料を分析した結果、ジウロンのみが検出された。 調査の結果、マリーナと港で濃度が高く、海域の環境基準点で低かったこと、また河川からは検出されなかったことから、発生源は港とマリーナ考えられた。 |
学会発表 詳細 16_08
学会名 | 第39回日本水環境学会年会 |
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日時 | 平成17年3月17日~19日 |
場所 | 千葉市 |
発表者 | 常政典貴 上野博昭 今村光徳 岡村秀雄 |
演題名 | 広島湾北部における有機スズ代替船底防汚剤による底質の汚染状況について |
内容 | 従来から使用されてきた船底防汚剤(有機すず剤)は、その毒性と蓄積性から問題となり、新規防汚剤に代わりつつあるが、早くもそれらによる海域の汚染が広がっている。 当所では、平成14年度から広島湾北部のマリーナ、漁港、海域の環境基準点及び河川において、代替船底防汚剤の調査を行っている。今回は、底質の調査結果について報告する。 調査の結果、調査対象とした3物質(ジウロン、イルガロール、M1)すべてが検出された。 検出した地点は、平成14年度には6地点中3地点であったが、平成16年度には環境基準点すべてから検出され、5地点となった。 また、同時に行なった水質調査から、発生源は港とマリーナと考えられた。 |