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二酸化炭素(不活性ガス)が放出される消火設備で事故が発生しました。
令和3年4月15日に東京都新宿区で、消火設備の消火剤(二酸化炭素)が放出されたことにより、人命が失われる事故が発生しました。また過去にも名古屋市(令和2年12月)、東京都(令和3年1月)でも同様の事故が発生しています。
二酸化炭素消火設備(不活性ガス消火設備)とは?
電気室や機械式立体駐車場などの空間に不活性ガスを放出し、火災を消火する設備です。
消火のため放出される不活性ガスには、二酸化炭素・窒素・Ig-541ガスなどがあります。中でも二酸化炭素は、一定以上の濃度に達すると人命危険が生じます。
不活性ガス消火設備の設備構成等は一般社団法人日本消火装置工業会のこちらのサイト(外部リンク)<外部リンク>をご覧ください。
事故を防止するために
上記1~6による他、「全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて」(平成9年8月19日消防予第133号・消防危第85号)をご参照ください。
全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて [PDFファイル/75KB]
※法的な義務ではありませんが、人命を守るために安全対策をお願いします。
参考
二酸化炭素消火設備は火災に対して非常に有効な設備ですが、保守作業中に誤って消火剤を放出すると、二酸化炭素が持つ毒性により、人命にかかわる恐れがあります。
名古屋市消防局により作成されたYoutube動画がありますので、二酸化炭素消火設備の事故防止対策にお役立てください。